酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2004年11月24日(水) |
『失踪症候群』 貫井徳郎 |
警務部人事二課の環敬吾は不思議なポジション。閑職(窓際族)に近い。しかし、実際は秘密の任務を持っていた。環が率いるチームは特殊な働きをする。チームのメンバーは3人。工事現場で肉体労働をしている倉持真栄。托鉢僧の武藤隆。私立探偵の原田柾一郎。今回のミッションでは、失踪した人間達を追いかける!
あぁ〜、たまらんですーv 何度読んでも貫井さんの‘症候群シリーズ’は面白いです! 端正で機械の様に正確無比な環敬吾が率いるチームのメンバーの3人は変わり者揃いで有能。今回のミッションでは、原田柾一郎の娘が事件にかかわり、娘と確執のあった原田に変化が起こります。そういうことをうまぁーく絡めているんだよなぁ。 この‘失踪’のからくりは、今では目新しくもないかもしれませんが、この作品が世に出た時には斬新だったと思う。こういう方法ってのは、貫井さんが不動産業を経験されていたからこそ浮かんだ事なんだろうと思います。
「彼らが新しく手に入れた生活を一生続けていくなら、それはそれでかまわないし、元に戻りたいならばそれもまたいい。いずれにしろ、親からは逃げられても、自分の人生から逃げることはできませんからね」
『失踪症候群』 1995.11.25. 貫井徳郎 双葉社
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