酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年11月10日(水) 『元カレ』 小松江里子

 柏葉東次は社会人一年生。デパートの食料品売り場‘デパ地下’で働いている。研修の時にいっしょになった早川菜央(エレガ=エレベーターガール)と付き合い始めたばかり。恋も仕事もいい感じvと思っていたところへ、2年前にフラレタ佐伯真琴が現れる。広告代理店でバリバリやっている真琴が東次の働くデパ地下の広告担当になったのだ。大好きだった真琴にいきなりフラレタ過去にきっちり決別できていなかった東次は、今の彼女と元の彼女の間でおおいに揺れ動くことになるのだが・・・

 これはTBSのドラマをノベライズしたものです。ドラマは見ていなかったのですが、ノベライズはなかなか良かったv タイトルが『元カレ』と言うくらいなので、実は主人公は佐伯真琴だと思うのですね。ノベライズでも東次をメインに描かれていますが、これは真琴の物語だなぁ。そこを読み取れよ、というふうに受け取りました(勝手に)。
 真琴は今時珍しく、キチンと仕事に頑張る女の子です。自分の力さえつけば待遇も評価される事を知っている賢い子。これにはとても感心しました。残業も休日出勤も厭わない。自分が自分で社会人として働くということを身を持って示してくれる女の子。その真琴の『元カレ』の東次は、真琴にフラレタ原因がかつてはわからなかったけれど、働くうちに責任感とやり甲斐を身に付け、ずいぶんと成長していきます。
 生きていくうちで、仕事ばかりをしなさいと言うつもりも、自分がそんなふうにやるつもりもありませんが、キッチリ働くことの大切さは地道に汗水たらして働いて身を持って知るべきだと思います。実力も努力もないうちから待遇ばかり求めるって間違ってる。

「だから、責任ない顔もできたんだけどね・・・・・・でも、なんとしてもちゃんと仕事できること見せておきたかったの。それでなくても、若いからとか、経験がないからって、信用してもらってないのに」

『元カレ』 2003.9.5. 小松江里子 講談社



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