酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2004年10月18日(月) |
『カタコンベ』 神山裕右 |
東馬亮(とうまりょう)は、過去の失敗を胸に抱えケイブダイバーを続けていた。ケイブダイバーとは、洞窟での潜水を専門に行うダイバーのことであり、洞窟潜水は地球上でもっとも危険なダイビング。東馬は、恩人の娘を救うために洞窟に閉じ込められた調査隊を救いに単身行動するのだが・・・
第50回江戸川乱歩賞受賞作品。作者は24歳。史上最年少で受賞だそうです。物語は舞台が洞窟という閉ざされた空間。テンポがよくて面白かったです。まぁ、最後に大御所たちが辛口批評をのっけられているように、B級ハリウッド映画的っていうのは言いえて妙なのですが(苦笑)、どうなるんだろう?と思わせながら最後までひっぱっていくだけで立派だと思いました。・・・と言うか、賞を与える側がはじめっから映像を頭に選んでいる気がします。この作品の映像化を見てみたいし。
あのときのことは、今も弥生の胸に深い傷跡を残している。たとえそこに時間という名の瘡蓋が貼られたとしても、決して癒えるはずのない傷は、今もこの胸に確かに疼いているのだから。
『カタコンベ』 2004.8.6. 神山裕右 講談社
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