酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年10月09日(土) 『モザイク』 田口ランディ

 ミミは、移送屋。心のトラブルで引きこもっている人間を説得し、病院へ移送するという仕事。14歳の正也はいろんな情報を受信し過ぎるため混乱し、引きこもっていた。正也と知り合い、関わり、移送中に逃亡されてしまうミミ。「渋谷の底が抜ける」・・・人には聞こえない声を聴く正也が残した言葉だった。

 盗作問題は詳しく知らないので、それは置いておくとして。こういう田口ランディの危ない話はいやになるくらい好き。こう言うと電波系と思われてしまうのかしら。決して猟奇的な犯罪を容認するわけではないけれど、壊れた心の持ち主の表現が妙にフィットする。ミミのようにアースとなる存在は現実にもいそうな気がするし。好き嫌いはバッツリ分かれるに違いないでしょうけど、それは仕方ない。内容が内容だもの。ヘンな世界だ。あいかわらず。

「救い? そんなもんはどこにもない。誰かが与えてやれる救いなど、どこにもない」

『モザイク』 2001.4.30. 田口ランディ 幻冬舎



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