酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEX|past|will
| 2004年09月08日(水) |
恋愛アンソロジー『蜜の眠り』 恩田陸ほか |
「睡蓮」 小学生の理瀬は兄たち(従兄らしい)や祖母と暮らしていた。小さいながらも家族構成がよそと違うニセモノくさいことを感じ取っていた。三人がそれぞれ理瀬に望む女の子像を理瀬は演じ分けていた・・・
女の子は作られる。男の子やオトナの目が女の子を作る。
陸ちゃんの‘三月シリーズ’のヒロイン理瀬の小学生時代の物語。美しく成長する理瀬の土台となる時期なんだろうな。アノ毒々しい大柄美女もちらっと登場。従兄の亘と稔がこの頃から性格がずいぶんと違う事も読み取れます。陸ちゃんの‘三月シリーズ’はあちらこちらにピースがこぼれていて気を抜くと忘れてしまう。また早く集めて本にしてくれないかしら。 この恋愛アンソロジーは10人の女性作家さんがそれぞれの「愛」や「性」について書いていらっしゃいます。面白い!と思ったのは横森理香さんの『テイスティング』でした。なにをティスティングするかと言うと、セックスなんですね。女性の愛と欲望が赤裸々に綴られていて興味深くエロエロな物語です。もうひとつ松本侑子さんの『性遍歴』もなかなか。文字通りひとりの女性の性遍歴を淡々と描かれていて、『ティスティング』と対をなす結末なことが面白かった。いやー女の愛と性は深い深い。
恋愛アンソロジー『蜜の眠り』 2001.10.20. 恩田陸ほか 光文社文庫
|