酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年08月10日(火) 『少女大陸 太陽の刃、海の夢』 柴田よしき

 女性だけの地下都市。彼女達は200年前に戦争による破壊された地上から逃げ延びてきた。流砂(ルイザ)は、自分の世界を平和だと信じて疑わなかったのだが、ある夜、反政府反乱軍の戦いに巻き込まれてしまう。それは偶然ではなく必然だった。眠っていた流砂の能力が目覚め、世界は・・・

 柴田よしきさんは、やはり強い芯のある女性を描かせたらわくわくするくらいうまいなぁと関心します。この物語で私が惹かれた女性は、陽那。孤高の反乱軍リーダーです。自分の背負ってしまったものの大きさにつぶされないよう歯を食いしばっていることがよくわかる。性格は少々ひねくれているかもしれないけれど、それも自分の本音を隠すためではないかしら。世紀末の物語はハードで残酷だけど、命あるものの明日を信じる気持ちは素晴らしいな。なかなかスッキリおもしろく読めました。

「助かるか助からないかは、運。それ以外のなにものでもない。そしてその人の持つ運は、誰にも触れない。流砂、自分が神ではないことを思い出しなさい」

『少女大陸 太陽の刃、海の夢』 2004.7.30. 柴田よしき 詳伝社




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