酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年05月17日(月) 『もっと、わたしを』 平安寿子

「愛はちょっとだけ」
 絵真は美しい。男心をそそる美貌を持っている。しかし彼女にはその美貌ゆえに親友と喧嘩別れした苦い経験があった。ある日、絵真はそのかつての親友に再会するのだが・・・

 美しい人には美しい人なりの苦労や悩みがあるものだなぁと思います。でも、やはりかつての親友・麻衣子が指摘するように美しいだけで得をするのも事実。結局、どんなに美しくてもその内面が同じくらい磨かれないとダメなのではないかしら。
 この『もっと、わたしを』は不器用なおとなの男女の恋愛短篇集です。物語の登場人物がリンクしていて面白いです。誰も皆なにかに悩み傷つき、そしてやっぱり少しだけ頑張って生きているんだなぁと言う感じです。

「つらいことがあったみたいだけど、我慢するんだよ。人生はつらくて当たり前だからね。だから、うちらみたいな商売があるんだ。でも、やけ酒はゆっくりおやり。眠れるくらいでやめとくんだよ。二日酔いなんかしたら、嫌な一日いつまでも引きずるのと同じだもの。お酒がもったいない。つらいことをごまかしごまかし生きてける程度に酔うために、お酒はあるんだから」

『もっと、わたしを』 2004.1.30. 平安寿子 幻冬舎 
 
 



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