酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年05月11日(火) 『転校生』 森真沙子

「理化室 少年は虹を渡る」
 有本咲子(えみこ)は転校先で化学部の幽霊部員になる。転校先で友達もできない咲子は“伝言ダイヤル”の転校生マジメサークルTENにはまる。そこの人気者カンパルネルラにほのかな想いを寄せるのだが、彼の正体は・・・

「美術室 樹下遊楽図屏風」
 美術部に所属する咲子の前に美しい転校生が現れた。室生環。水際立った美しき異邦人。彼女と伝説の屏風の再現をすることになり、のめりこんでいくふたり。そして事件は起こった・・・。

「音楽室 みんな集まってくるよ」
 瀬戸内海を眺める学校に転校した咲子は、ピアノで音楽祭に出場することになってしまう。ある日、ふとした偶然から見つけた楽譜にインスピレーションを得、歌詞をつけ歌うのだが、その曲には恐ろしい過去の出来事が封じ込められていた!

「図書室 墜ちる鳩」
 松江の高校に転校した咲子は、図書室で借りる本のカードに必ず見つける名前があった。よほど物好きでない限り、手にしないだろうという本にまで。その人の名前は黒崎薫。彼は美しい少年だったらしいのだが・・・

「寄宿舎 女友だち」
 高校三年生の二学期になって、咲子は寄宿舎のある学校へ転校した。皇夕子という美しい上級生(大学生)に憧れる。しかし、彼女の周りには不可解な事件が・・・

 森真沙子さんのホラー短編集を久しぶりに読み返しました。転校生という存在の神秘さをうまく使っているな、と思います。学園ホラーって好きだなぁ。
 中でも「図書室」は松江が舞台。やはり、かの小泉八雲の存在は作家さんたちにさまざまな影響を与えるのでしょうね。あの土地は確かになにかが違う。
 しかし、9年も前の作品だと時代設定が今とはまったく変化してる。あの頃は伝言ダイヤル時代だったんだ。

『転校生』 1995.7.24. 森真沙子 角川ホラー文庫



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