酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年05月05日(水) 『いつか、ふたりは二匹』 西澤保彦

 智己は小学校6年生になったばかり。特技(?)は、ある猫にのりうつれること! 眠っている間に美人の猫(♀)になっていて夢かと思っていたが、そうではないことに気付く。そして智己の周りに起こる小学生の女の子を狙った陰湿な事件に遭遇。猫のジェニイ(自分で命名)となった智己は、セントバーナードのピーターと事件解明に乗り出すのだが・・・。

 あぁ、これもいいですわ。読んだ後にほろほろ泣いてしまいました。まず男の子が猫にのりうつれちゃうという設定がいい。ミステリーランド万歳って感じ。後は登場人物の妙ですね。西澤先生らしいと言えば、らしい登場人物かもしれないけれど、暖かくてすごーくすごーくいい! 子供たちに生と死を考えてもらうためにも読ませてあげたいな。

(人間も、そして犬や猫などの動物も、いつかは必ず死ぬ。わたしたちは、愛するひとたちとも、そうでないひとたちとも、いずれはお別れをしなければならない。いつかはみんな、ひとりになってしまうんだ。わざわざ他者を傷つけたり、殺したりしようとするやつは、そんな単純で、揺るぎない真理を、まったく判ろうとはしないんだね。)

『いつか、ふたりは二匹』 西澤保彦



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