酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2004年02月29日(日) |
映画『17歳のカルテ』1999年 |
1967年、スザンナは揺れ動く心をもてあましていた。作家になりたくて大学進学を選ばなかったことを周りから咎められ、ある友人の父親の助教授と関係を持ってしまう。ある日、ウォッカを1本と鎮痛剤1本を飲み自殺未遂をおこす。その結果、クレイモア精神病院に入り、病気に逃げ込むのだった。そこにはたくさんの心の病を抱えた少女達がいた。傷つき、風変わりな女たちはやがてスザンナのかけがえのない友となる。中でも脱走を繰り返すリサは女たちのボス。次第にリサに依存をしていくスザンナ。しかし、リサが退院したデイジーを言葉で追い込み、自殺させたことから、見失っていた自分を取り戻すのだった・・・。
この原作のタイトルは『中断された少女』(スザンナ・ケイサン)です。拘束された狭い世界の中で悩み、とまどい、友情を育み裏切りがある。狂気と正気の境界線はどこにあるのだろうか。誰だって一歩踏み外せば迷い込んでしまうのが狂気の世界ではなかろうか。苦しみ、あがく姿を見ていると誰だって完璧じゃないと気付かされます。 この原作に惚れこんだと言うウィノナ・ライダーも良かったですが、この映画でアカデミー助演女優賞を獲得したアンジェリーナ・ジョリーが素晴らしい。ほとんどスッピンなのに美しいこと。反社会的な攻撃的なリサはものすごく魅惑的でした。カリスマ性がある狂気って怖い・・・なんて思ったりしました。 さまざまな心の病の形が出てきますが、それはきっと誰しも大なり小なり心に抱えている。それが大きく前面に出てしまうか、どうか。それだけの差・・・。
心の病とは精神が壊れたり、暗闇を抱えることじゃない。誰にでもある一面が拡大するだけ。ウソをついてそれを楽しんだり、大人になりたくないと願ったり。
映画『17歳のカルテ』1999年
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