酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2004年02月20日(金) 映画『陽はまた昇る』

 加賀谷は日本ビクターに勤める技術畑の人間だった。数年で定年を迎える加賀谷はカメラつきビデオ開発に精を出していた。そんな加賀谷に横浜工場ビデオ事業部へ異動の辞令が。そして求められたのは人員削減だった。
 加賀谷は、絶望の場所から夢に向って突き進む。家庭用ビデオの開発だ。本社に内密にことを進めようとする加賀谷に不安を抱くエリート部下の大久保。しかし、加賀谷の人柄と夢への情熱は徐々に周りの人々を巻き込んでいく。試作品が完成し、加賀谷は情報を各メーカーに公開。互換性を重要視した加賀谷の英断だった。既に発売されていたベータマックスが国内統一規格になるのか? 加賀谷たちの生み出したVHS=VIDEO HOME SYSTEMの未来は、日本家電業界の父・松下幸之助が握っている。加賀谷と大久保はふたりで松下に会いに大阪へ・・・。

 素晴らしい映画です。西田敏行さんと渡辺謙さんががっぷり四つを組んでいる。こういう映画を観ると日本ってすごいって素直に感動できます。今まで観た邦画の中でも最高級だと思いました。
 その昔、ビデオがベータとVHSと言う2種類あったことは知っていましたが、今のようなVHS主流になるまでにこんな素晴らしいドラマがあったのか、と驚きました。VHSの意味も今回はじめて知りました。
 高卒で技術畑ひと筋を歩いた男を西田敏行さんが見事に演じ切られていました。そしてそれを支える渡辺謙さん。地味で手堅いエリートサラリーマンが、加賀谷と言う男に感化され変化していく・・・。感動します。
 松下幸之助を演じる仲代達也さんも渋い。関西弁で加賀谷に向って「ええ仲間を育てましたな」みたいなことを語りかけるシーンは涙、涙。本当になにごとも全ては人なんだと思いました。
 是非、観て欲しい邦画です。



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