酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEXpastwill


2003年12月17日(水) 『LAST』 石田衣良

 タイトルに“ラスト”がつく7つの物語。文字通りラストを描きたいがために、描かれたのかな、と思いました。これは今までの石田衣良テイストとはかなり違います。そのため、受け入れられなかった人の感想も少なからず目にしましたが、私はものすごく好きです。物語の“ラスト”は必ずしもハッピーではありません。残酷だったり、身を刻まれるようだったり、情けなかったりすることもある。それを石田衣良という作家さんの暖かなまなざしで描かれたんだなーと感動しました。どの物語もそれぞれ良かったのですが、その中でも「ラストジョブ」と「ラストコール」はよかったですねー。共感するものがあったりしました。

「ラストジョブ」
 真弓は借金に追われていた。魔が差したように援助交際をやってしまう。旦那と子供には言えない秘密。しかし、真弓は満たされていく自分を発見するのだった・・・。

 セックスは筋肉に似ていた。つかえば、つかうほど、強さとしなやかさを加えていくのだ。

『LAST』 2003.9.25. 石田衣良 講談社



酔子へろり |酔陽亭酔客BAR
enpitu