酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年07月02日(水) コミック版『GOTH』 原作:乙一/漫画:大岩ケンヂ

 『GOTH』が上梓されて読んだ時、ブラック路線大好きな私はものすごーく「いいっ!」と叫んでしまい、そのまますぐ読み返したほどでした。その後、予想を裏切り(一部のブラック系マニアにしか受けないのでは?と思っていましたから)、各賞を総なめしてしまった乙一くん。ついにコミック化までされました。
 実はこのコミック化、本屋さんを通るたび目にはしていたのですが、買おうと思うに至ったのは昨日、乙一くんの手書きポップを見たからでした。乙一くん直筆の手書きポップにはこう書かれていました。《この本をレジに差し出していただけると家計が助かります》でした(笑)。今や飛ぶ鳥を落とす勢いの若手作家さんがなんてこと書いてるんでしょうねー。そのお茶目さにプッと吹き出し、素直にレジにお持ちしました。まんまと乙一くんにやられちゃいましたわよ。あはは。
 さて、内容は小説と微妙に違います。展開も少し違っていたり、漂うムードが乙一くんの世界よりエロいです。これは漫画だからありじゃないかな。小説の世界はもっと端正なブキミさです。個人的な好みで言うと、小説の『GOTH』を表現して超えることは不可能だよね、ってとこでしょうか。
 いずれにせよ、小説を読んだ時に映像が頭に浮かびました。映像が大好きな乙一くんらしいなぁと思いましたが、漫画もなかなかよいですよv

『GOTH』 2003.6.2. 原作:乙一 / 漫画:大岩ケンヂ 角川書店



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