青春の思ひで。

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2006年03月18日(土) さよならなんて云えないよ。

何だかあっという間に一ヶ月が過ぎて、ぼんやりしている。

この一ヶ月、というよりもあれ以来一体何をしていたのだろう。


していないことはたくさんあるけれど、それ以上にできなくなったこともたくさんある。


いつの間にか卒業式の日が来ていて。
あのひとたちを送ってあげられなかった。
でも、それでいいとも思う。
きっと、送ろうとしたら泣いてしまっただろうから。
大切すぎて。

くだらないネタを装ってメィルをしてみた。
最後に付け足しのように「卒業おめでとう」と記した。
そうしたら電話がかかってきた。
くだらないネタを確認するためだけにかけてきたのだけれど、うれしかった。
来週あたりに1回戻ってくるのか?と聞かれたけれど、できない、と答えた。
このタイミングで戻らないことはあたし自身が決めたことだ。
卒業式なんかよりも大事なイヴェントで、卒業式なんかよりもそこにいたかったけれど。
だけど、泣いてしまういそうだし、そんな姿をみせるのは恥ずかしいし、嫌だ。
「瞳冴はいつも明るくて」と言ってくれたその言葉。
そうじゃない真実を晒してしまったけれど、あのひとたちの前ではそうありたい。いつも強気で勝気で傲慢で横柄でおせっかい。
だから、無理をすれば戻れたけれど、無理をするのはやめといた。
「じゃ、また。あ、でも今度はもう学生じゃないか」と最後に呟かれた。
自分で決めたことだけど、それは少し淋しく思った。
後輩であるあのひとたちはあたしよりも先に学生じゃなくなる。


今日、電話をくれたTには一生かけても返せない借りができた。
気が付いたときに一番最初に側にいて「よかった」と言ってもらえたことが、今回のことで一番うれしかったことだ。
返しきれないけれど、Tが困ったときには何かできればと思う。

Tが伝えてくれればいいと思う。
あたしは元気だ、と。

あの男にも。


天上旋律 |前略プロフィールゲストブック永久少女天然色夢絵巻kitchen & closetMAIL

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