青春の思ひで。

DiaryINDEXpastwill
前略プロフィールゲストブック永久少女天然色夢絵巻kitchen & closetMAIL


2005年04月29日(金) 春の終わり。

大好きなひとと別れようとしてまた失敗した。
今度ばかりは泣かれようが脅されようが絶対にほだされないぞと思っていたのに、結局涙にやられた。


学校は2日ほど行かなかった。
授業どころかあたしを秘書として雇ってくれているY先生とのお約束(仕事じゃないけど)すら守れなかった。
当然のように研究室の新歓コンパも行かなかった。
二次会をゼミだけで、行きつけのバーでやっているから来ないか、という誘いのメィルももらったけれど、返事すらできなかった。
先生に会うのが怖い。だから、先生に一筆していただかないと申請できない奨学金を諦めた。
先輩に会うのも怖い。
同期に会うのも怖い。だって、別に積極的に仲良く出来なくてもいいや、と思われてるみたいだから。
そう思っていたら、ただひとり外部の大学からやってきた同期のひとからメィルをもらった。
「みんな心配してるから。あなたのペースで、のんびり元気になってください」って。
涙が出た。
Y先生も電話をくれた。何一つ責められずに、ただ優しい言葉をかけてもらった。
それを後輩に言ったら、「それはあなたが今までしっかりやってたからでしょ」と言ってくれた。


信じられないほど暑い夕暮れに。
後輩と一緒にご飯を食べに行った。
アリスの食器が可愛いパフェの美味しいお店に。
オーダーがやってくる間、テーブルに置かれてあるアリスのお砂糖ポットを眺めながら、アリス談義をした。
「ルイス・キャロル専門の僕はアリスにもうるさいよ」
「あんたの専門は一体いくつあるんだ(笑)」とか言いながら。
そしたら、ふいに、
「あいつも、アリスにはうるさいでしょ」とさらりと言った。
「知らないよ」と答えた。
ほんとうに知らなかった。
でも、嬉しくなった。
なんで後輩は、そんなこと言ったんだろ。
あたしが、他の男のことで喜ぶってわかってて。


お腹がしくしく痛いや。
お酒が呑みたい。
行きつけのバーの暗くてざわざわする空間とマドンナの笑顔だけが安心できる場所だ。
早くボトル入れなきゃ。プラチナの。
あいつがブラックを入れてるから。
あたしはブラックは入れない。


天上旋律 |前略プロフィールゲストブック永久少女天然色夢絵巻kitchen & closetMAIL

My追加