│← 原点に辿り着き、心から、氷点を呪う。→│
ただいま。 珠恵です。限界に達してしまったわけで、日記をまた、再開させます。 記している日時は、3月18日19:49です。 日記を書いていないにもかかわらず、投票してくださる方が、毎日 10人ほどいらっしゃったので、とても嬉しい限りです。 やはり、ネットから消え去るというのは、あたしには無理な我慢だったようです。 ありがとうございました!
あたしは、まだ生きているので安心してください。 約束はきちんと果たすつもりですから。
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三浦綾子著の「氷点」を、高1のときに初めて読んだ。 その頃好きだった先生の影響で。 先生は、とても真面目な方で、自分のことや、他人のことに関しても 純粋に見つめることの出来る奥ゆかしい感じのする、 心の優しい、女性のような方である。 「氷点」という本のことを、先生と話すとき、先生はよく用いられる様になって あたしもその本読んでみたいと想い、先生にプレゼントされた「氷点」を 必死に読んだ。
今まで、本など手に取ったことの無い高校生にとっては、革命的な想いで、 其れほど、必死になれたというひとつの理由は、 先生のことを、心から好きで、熱中していて、そうして、 敬愛していたからなのでしょう。
それまで、あまり気にかけなかったことです。文章などにも、小学校時代に 交換日記を5人の女の子たちとやった以来、あまり本気になって向き合うことをしなかったもので、 夏休みの読書感想文の宿題は、いつも母の役目で、あたしはだいっ嫌いだった。 文章を書く素晴らしさと、其れによって心を伝えられる愛しさと 先生を好きになれたこと、「氷点」を読んだお蔭で自殺という方法を考えるようになったこと、 総て、偶然か運命か判らぬが、先生に出逢うこと失くしては 掴み得なかったこと。
ペンをとれる愛しさ。
これ以上の、あたしにとっての大収穫はありません。 「氷点」に出てくる"陽子"の 自殺を考えた意味を調べ、考えるうち、あたしは「その行為」を願う者となってしまったことは 事実であり、現実なのです。 しかしながら、こうなってしまったことに、申し訳ない気持ちや後悔の念は、一切ありません。 むしろ、素晴らしい事に、運命的に出逢えたということに感謝しています。
先生は、これからどんどん年を取っていく、老いてゆく。 あたしは、これからどんどん年を取っていく、綺麗になる。 先生は、そう思っているかもしれないけれど、あたしは、そんなこと気にしません。 先生の気持ちに偽りの無いこと、同情心など無いこと、そうして、一番に あたしを恋人でも彼女でも子供でもない心で、愛しいと想ってくれること。 純粋に物事を受け入れ、それに純粋に向き合おうとするあなたが好きです。 あなたのそういう部分に、惹かれ、あたしは恋をしたのでしょう。 ある特定の理念や信念を持っている人には惹かれるものが在って。
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げんかーーーい
あたしは何の事件に遭ったのでもない。 ただ、恋に堕ちただけ。それは、誰にでも在り得る事。だから、 あたしは特別な人間じゃない。 悩んでいるのは皆。 苦しいのは皆。 死にたいのは、皆。 そう思えば、心の中で何度も何度も唱えれば、楽になるような気がしてるけれど あたしの心は、少しも楽にはならなくて。少しも元気にもなれない。 「人生プラス思考」と言う、声も出ない。
今、先生から電話がかかってきて、造ってくれたものをくれるらしい。 先生は自転車、あたしは徒歩。 巡り合うことが出来るだろうか・・・。
恋心は、罪じゃない。
あたしは、今まで出逢えた人、総てに感謝する。 出逢ってなくても、何も得るところが無いって言われても この世界に生まれ出ることが出来てあたしは幸せです。
↓相変わらずの、命日ボタン。§2003年03月11日(火)§ |