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2006年03月18日(土) 愛と死を見つめて

原作の存在は知っていたが、読んだことはない。
また、まっさらな状態でドラマを見たかったので、
PR番組や記事を一切見ない状態で、鑑賞に臨んだ。

そう。全て真っ向勝負で、くさなぎつよしと対峙したいからであって、
決して「FANなのに怠け」という訳ではないことを、先にお伝えしておこう。


通常なら、なんかしら文句が出そうになるのだが、今回はなかった。

病気のミコを心配しつつも、やっぱり本質はわからない。
なぜなら彼は男で、そしてまだ若い。
「死を見つめて」とあるが、死ぬのは彼ではない。彼女だ。

わたしもそうだし、つよしくんもそうだが、まだ死んだことがない。
そして多分、今までの人生で、死を目前にしたことはない。
(役柄として、つよしくんは疑似体験をしたことはあると思うけど)

全ての人が、死ぬことを経験していない。
だからこそ、これからの時間が見える人と、見えない人には、違いがある。


つよしくんは、見えない人を演じていた。

本来なら強い愛情表現も、単なるワガママのように。
痛みを共感しようとした、発作的な自殺行為も、悲しいほどに。


すばらしい。演技としては、最高のくさなぎつよしだった。


だが途中から、つよしくんとかそんなことは、関係なくなってしまった。
話の筋書きに引き寄せられて、つよしくんの存在が薄れていく。

これは、すごいことだと思う。
最近サボリ気味とはいえ、わたしはつよしくんが好きだ。
その好きな人が、そこに映っているのに、見えなくなる。
私の中で、くさなぎつよしが、別の人になっていた時間だった。


だが少しだけ、つよしくん!と思った箇所。

マコの病室で食事をするシーン。
「うん。うまい」って、そのまんまで、笑ってしまった。
だからこそ、そのあとの若いラブシーンに驚いた。
つよしくんだ、という気持ちのまま見てしまったので、驚いた。

「やるようになったな。くさなぎつよし」

思わずニヤリ。いやもう、つよしくんも32よね。32。
いやぁ、いいシーンだった。とってもよかった!



演じることがすきなんだな、と、改めて思う。

広末さんも、非常によかった。
結局アレは、広末さんが主人公だよな。

とてもいいお仕事でした。いいドラマでした。


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