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2004年04月25日(日) 日本人の価値観・北朝鮮列車事故

■ イラク人質事件における、日本人の価値観 ■

アメリカ・マスコミが、日本社会の、イラク人質の方々に対する反応を、
非常に、不思議に思っている、というような内容の、報道があるようです。

確か、最初に、このような意見を、聞いたのは、
パウエル国務長官の、TVインタビュー、だったと、記憶しています。

じゅりちゃんは、はて? と、思いました。
アメリカさんも、面倒かけやがって、と、思っていると、
思っていたのですが、どうも、違うようです。

しかしながら、なぜ、パウエルさんが、そう思うか? すぐに、判明。
こりゃ、他の西側諸国も、言いそうだな、と、思ったら、
フランス紙も、同様の意見を、発表していました。

おもしろいなぁ、と、思った次第です。
完全に、価値観の差だと。こうもくっきり、くるか?と、思いました。


アメリカは、日本より、個人主義です。
欧米諸国も、よくは知りませんが、アメリカさんの、本家です。
まぁ、似たり寄ったり、と、思って、そう違わないと、思います。

ハリウッド映画などでも、よくありますが、ヒーローもの。
たった一人で、悪に立ち向かう、みたいな映画が多いですが、アレです。
逆に、日本では、必ず、そういう場合は、仲間がいたりします。
そして、主人公は、仲間に助けられながら、目的を果たすことが、多いです。


今回、日本社会が、人質の方々を、批判するのは、家族の方々の、
初期の興奮状態から、発せられた、若干、強気の意見。
それに、端を発し、そして、人質の方々の、無謀な行動に、
納得が、いかなかったからです。

つまり、彼らの行動は、自分勝手だと、判断されてしまった。

それは、おそらく、日本社会が、”和”というものを、
未だに、尊重する民族であることを、物語っております。


人質の方々の行動により、日本社会は、非常に、大きな難問を、突きつけられた。
ただでさえ、自衛隊派遣は、どうだ、と、もめている上に、更に、の、火種。
もし、彼らが、あのような行動に出なければ、起きることのなかった、問題です。

おそらく、それが、日本社会では、受け入れられなかった。

”人様に、迷惑かけて”

多分、この価値観が、公共の場で、ルールを守らないとか。
そう言われて、久しい日本社会でも、まだまだ、生きている、ということです。

だから、そうであるのに、それを省みず、自分達の主張を行った、
人質の家族の方々は、非常識だと、責められ、
そして、志しあって、イラクへ行った彼らも、非難されたわけです。


じゅりちゃんは、先日も述べたように、人道支援で行く、ということは、
今の時期、ということを除けば、すばらしことと、思います。
なんで、今、行くかな? とは、思いますが、でも、志あってのこと、と、
多少は、さっぴいて、考えたりも、致します。

しかし、わたしも、やっぱり、日本人。
人道支援をしたい、と、いう志は、立派ですが、
それなら、自分で自分を守れる範囲で。
つまり、”人様に迷惑をかけない範囲で” と、考えてしまいます。


予想外だった、西洋諸国の反応。しかし、言われてみれば、
確かに、彼らは、そういうことを、考えるだろうな、と。

どちらが、進歩的か、とか、そういうことでは、ございません。
日本人が、和を大事にしてきて、もう、1000年以上です。
聖徳太子も、”和をもって、尊しとする” と、書き記している以上、
おそらく、大昔からの、日本人の価値観であるのでしょう。
ちっとや、そっとじゃ、変わりませんし、また、変わる必要も、特に感じません。


不思議の国、ニッポン

そう言われて、もう、大分、経ちますが、やっぱり、まだまだ不思議でしょう。
できれば、西洋諸国のマスコミの中で、ただ単に、日本社会の反応を、
批判するだけでなく、できれば、これを機会に、日本人の価値観なるものを、
探ってくれる紙面が出ることを、期待しております。

まぁ、難しいと、思います。
人は、自分と違う価値観が、存在することには、気がつきにくいですからね。

じゅりちゃんも、久しぶりに、日本人の価値観を、再認識する、いい機会でした。
アメリカさんたちから、批判されなければ、考えてもみなかったです。



■ 北朝鮮列車事故 ■

火柱が見えた、とは、中国側からの証言ですが、
まぁ、びっくりしたのは、爆発で出来た、あの、穴。
こりゃ、そうとうな爆発だ、と、身震いでございます。

線路の上の電線に触れて、ということですが、北朝鮮では、けっこうあるらしく、
と、いうより、列車の上にも、人が乗っているので、よく感電死があるようです。

また、NHKを見ていたら、薬品に詳しい研究者の方が、
あの物質は、単体では、爆発しない、というようなことを言っていて、
ますます、わけがわからなくなっている、じゅりちゃんです。


しかしながら、そんなことは、素人には、まったくわからないことで、
今後の報道で、おいおい、わかるかと、思いますが、問題は、あの、支援物資。

ちゃんと、被災者の方々の手元に、届くのでしょうか?
じゅりちゃんは、ほとんど、届かない、と、思っております。


独裁政権の、おろかさに、一体、いつまで、振り回されるのでしょうか?
勿論、我々が、振り回されるのは、100歩譲って、いいとしても、
あの国の、住民の方々が、本当に、気の毒でなりません。

泣くなった方の遺体は、きちんと、家族の下に、搬送されたのでしょうか?
確信はありませんが、ほとんどが、損傷のひどい、遺体ばかりと、思われます。

日本なら、指ひとつ、遺品ひとつでも、なんとか、探し出します。

しかし、思う。
ひょっとしたら、まとめて、平土(ぴょんど)に、してしまったのではないかと。


早く、早く、あの国が、独裁政権から、解放されますように。
じゅりちゃんは、人として生きることの許されない、自由のない国は、
心のそこから、大嫌いで、ございます。

事故に巻き込まれた方々の、ご冥福を祈りつつ。
心の中の怒りは、消えることは、ありません。


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