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2004年03月21日(日) プライド(最終回)

”キムラクのドラマを、一度も見たことがないのは、人として、どうかと?”

と、ネットをはじめた頃、知り合いました、すまさんとは、まったく関係ない、
メル友さん(男・29歳)から、罵倒されて、早数年。
よって、グッド・ラックから、きちんと、見るようにしました。
これにて、木村君ドラマは、2本目と、相成ります。


結論から言います。
いわゆる、おもしろかったか、おもしろくなかったか。

おもしろくなかったです。

グッド・ラックの方が、数倍、おもしろかったです。
それは、自分の中では、かなり、明白な理由が、ございます。


初回から、多少、アレ? で、ございました。
初盤、数回も、つまんねー、でした。
でも、”人としてどうかと?” と、言われたからには、
これは、絶対に、見なくてはいけない、と、考え、
多少のガマンも、しながらですが、拝見致しました。

それに、いつかは、木村君ドラマだから、かっこよくなる、
おもしろくなる、という期待を胸に、見つづけていたのです。
まぁ、結果として、かっこいい、だけは、木村さんの演技で、満足しましたが。



ハル、という人物設定が、非常に、かっこうわるかったように、思えます。
勿論、仕事、ホッケーに夢中である、ということは、かっこうよかったです。
ひとつのことを、つきつめて、熱心に行う彼は、
実際の、木村さんのイメージとだぶり、とても、満足でした。

本格的に、ホッケーをしている方からは、いろいろ意見もあるでしょうが、
娯楽である、ドラマで、ということでは、実際とは違う、ということも、
多々あると思いますし、ここらへんは、専門家でもないので、省きます。

ただ、素人からすると、とてもハードなスポーツで、
かつ、とても、おもしろそうなものだと、思いました。観戦が、ですが。



で、なにが、かっこうわるかったか、と、言いますと、
ハルという人物が、非常に、幼い思考回路を持っている、ということです。

”恋愛はゲームだ”

確かに、そういう男は、いるでしょう。
ただ、そういう主人公には、非常に、共感しにくいもので、ございます。

まぁ、話の流れとして、そういう男が、ひとりの女性を通し、
価値観が変わり、人にストレートにぶつかっていける、という話なのでしょう。
が、そのワリには、竹内さん演じる、アキという女性も、魅力がなかったような。



ハルの、女性に対するあの心情は、ホッケーという過酷さから、来るものと、
そして、母親の影響も、あるようです。

もし、ホッケーの過酷さから、ということであれば、
恋愛はゲームだ、ではなく、女性とは、お付き合いをしない、
という選択も、あるように思えます。

ハルは、まわりの人間を、大事に考えてないと、思います。
はっきり言えば、とても、自己中心的な人間と、思われます。
付き合わない、ではなく、ゲーム感覚で、つきあうでは、そう考えてしまいます。
その時点で、なんだコイツ、という感じは、ぬぐえません。


また、母親の影響、ということも、あるようですが、
そのわりには、母親の話は、たった1話。
それも、他の回では、話題にすら、ならないことです。
ただ、あの1話で、最後に見せた、母親との、最後の別れのシーンなどは、
木村君、すごく、いい演技だな、と、感嘆したものです。
そういう意味では、非常に、いいエピソードだったとは、思うのですが・・。



それから、初盤の、1話完結型に近い、仲間内のお話。

ハルは、そのあまりの熱心さから、時には、仲間からも、孤立してしまう。
そこらへんは、かなり、いい人物設定で、魅力的です。

仲間を大事に思いながらも、(ここらへん、女性への感情とは、違うようです)
非常に、厳しい姿勢で、ぶつかっていく。
そして、それが、誤解を生み、孤独を背負ってしまうが、
逆に、ソコの部分で、信頼もされている。

こういうところは、とても、男らしく、そして、やはり、
木村さんのイメージと、だぶったりもしますし、
また、木村さんも、孤独を感じながらも、それを曲げない! という、
孤独と隣り合わせに、生きてきた男、って感じの演技が、よかったと思います。


でも、なんで、1話完結型かな?
連続ドラマなんだから、いろいろなことが、同時進行でも、よかったと思います。
だからこそ、ストーリーに、厚みもでると思います。


なんで、1話完結型に、したのかな?
1回での中で、問題が起こり、それを、解決していく。
それも、週代わりで、それぞれに、問題が起きる。

市川さんの演じる、相手を妊娠させちゃったらしい、話。
ヤマトさんの、過去のお話。
名前忘れちゃったけど、おちゃらけキャラの、退部寸前話。


わたしは、水戸黄門かと、思ってしまいました。
これにて、一件落着、って感じで。

おまけに、同時進行にすればよかった、と、書きましたが、
ぜんぜん、本編に、関係ない話、ですね、コレ。
これじゃ、同時進行は、できませんな。

おもうのですが、これでは、”次回、どうなるのかしら?” という期待を、
視聴者に、抱かせることが、できません。
せいぜい、予告を見て、”来週は、こんなことが、起きるのね!” くらいです。


多分ですが、出演者の多さと、豪華キャストにより、
1話くらい、その人中心のお話を、ということなのでしょうが、
ここで、くじけた視聴者は、きっと、数多し、という気がします。

ちなみに、当社の木村も、ここで、くじけてました。
木村FANでありながら、”つまんない” と、つよしFANは、びっくりです。
ただ、木村さんは、多くのドラマに、出演されていますから、
木村FANは、目が、肥えてしまっているのかとも、思いましたが。



竹内さん演じる、アキにも、疑問です。

”わたしは、フツーの女なの”

ほんと、普通の女性でした。
なので、ハルが、彼女に引かれたのは、”古き良き時代の女” という、
キーワードが、あるようですが、じゃ、本気になったのは?


多分ですが、その、決して飾らない普通さと、そして、帰りたくなるような場所、
という、安心感が、ハルを本気にさせたように、思います。

母親に捨てられた喪失感と、仲間内からも、時には、孤独を感じ。

でも、いつでも、オレを、待っていてくれる人がいる。

多分、そう思えることは、スポーツマンには、必要なのでしょうね。
勿論、そうでない人にも、とても、大事なことです。


できれば、ハルが、どうしてアキに、本気になってしまったか?
そこらへんを、もう少し、丁寧に、描かれていたら、と、残念に思います。

ちょっとね、印象が薄いのですよ。
なんとなく、情に流されちゃったの? って、感じで。
多分、今まで、つきあった、ゲーム感覚の女性と、アキは違ったのでしょうが、
そこのところも、特に説明もなく、どうなのよ、って、感じです。



そして、最後ですが、アレは、アレで、いいんじゃないかと(笑)

だって、月9だから! 木村君ドラマだから!!

ハッピーエンドじゃなきゃ、意味がない!
木村君が、かっこうよくなって、帰ってきて、また恋をする。
待っていたワケじゃないけど、アキは、結局、古き良き時代の女、って、ヤツ。
いいじゃん! って、感じです。



そういうワケで、プライド。
脚本上に、かなりの、疑問を抱きまして。はっきり言えば、おもしろくなくて。

でも、要所、要所で、木村さんの、とても、いい演技も見れましたし、
なにより、かっこいい! で、ございましたから、
自分としては、ソコの部分だけは、とても、満足しております。


じゃ、木村さん、次回作、期待しております。
お疲れ様でした。GOOD LUCK!!


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