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2003年07月07日(月) すますま(僕の生きる道SP)

”もし、あなたが、あと、24時間しか、生きられなかったら、どうしますか?”

こしょこしょ、足の裏を、さわりながら。
つよしくんなら、どうするのかなぁ〜、と。
そんなふうに、思って、見ておりました。


最初は、秀雄さんが、いない時間を見るのが、つらくて。
予告を見た段階では、見る勇気が、まったく、なかった。

秀雄さんが、いなくても、時は流れ、人々は、生きてゆく。
みどり先生も、秀雄さんのお母さんも。
そういう、当たり前の現実が、悲しくて。


”もし、24時間だったら”

いろいろな人の、意見を聞きながら、自分も、考える。
でも、なにも、浮かばない。今、したいことって、特に、ない。
24時間で、できそうなことが、思いつかない。
ヨーロッパには、美術館めぐりに、一度、行ってみたかったし、
見たい映画も、いくつか、ある。
でも、自分が、明日、死ぬ、という時に、やっている場合じゃ、ないような・・。



おそらく、自分は、部屋の掃除を、する。
久保先生も、そのようですが、自分とは、意味合いが、違うよう。

自分は、自分が死んだ後、親が困らないように、
身の回りを整理して、通帳とか、契約しているものとか、
そいういうリストを、作成すると、思います。
もちろん、いらなくなる本も、秀雄さんのように、整理します。
これと、これは、図書館に寄贈してください、とか。
そういうメモ書きを、作成すると、思います。

それが終わったら、手紙を、書く。
お世話になった人に、最後の、ご挨拶を。


そんなことを、しているうちに、24時間、たってしまいそうです。

明日、死ぬ、という時に、今更、くさなぎつよしに、会いたいとかは、思わない。
会ったからって、なんの意味も無い。
でも、唯一、会ったことも無い、言葉も交わしたこともない、
けれども、非常にお世話になった、つよしくんにも、お手紙を。



”寝てたらね、わかんないかなって(笑)”

そうだね。自分も、そう、思うよ。
おそらく、掃除と手紙では、ちょっとだけ、時間が、残りそう。


日頃の生活や会話で、親しい人には、自分の気持ちは、通じているはず。
わたしは、そういう言葉を、日常で、ためらわずに、使うし、
それ以上に、よくも悪くも、態度に、出ている。

だから、もう一度、会わなくても、大丈夫。


家族にだけ、告げて。

”じゃ、お休み”


いろいろ考えるのも、めんどくさい。
後悔ない人生、とは、言わないが、24時間で、とりあえず、区切りをつけて。
きっと、なんだか、わからないうちに、時間が過ぎて、死んじゃうんだろうな。




”この本の持ち主は、読もうとしなかった”

ここまで考えて、最後に、この言葉。
なんだか、自分のことを、言われたみたいに、思えて。


読みたくても、読もうとしなければ、本は読めない。
やりやくても、やらなくてはいけないことも、
やろうとしなければ、なにもしていないと、同じこと。


やりたいことも、やらなきゃいけないこと、山ほどある。
24時間じゃ出来ないけど、幸い、まだ、余命はありそうな、予感。

”前に、進まなきゃね”

秀雄さんか、つよしくんか、わかりませんが、そんな声が、聞こえてくる。



”享年 29歳”

彼の時は止まっても、人々は、動いている。


わたしも、動かなければ。
後悔のない、人生のために。自分の、ために。




追伸

矢田さんの話ばかりで、つよしくんは、ほとんど、しゃべらず。
それがね、ちょっと、ほほえましい。

一生懸命、自分の思ったことを、話す、矢田さん。
それを、聞きながら、最後に、”ボクも、そう、思うよ”


矢田さんが、ついつい、夢中で話してしまうの、わかる気がする。
”うんうん”と、聞いてくれて、共感してくれる、つよしくん。


秀雄さんと、みどり先生とは、ちょっと違う、ふたりの距離感。
互いに、いい夫婦役を、すばらしいドラマを演じきった、同志のよう。
秀雄であり、みどり先生であり、俳優と女優、なのだろうな。

いい仕事相手に、めぐまれましたね、つよしくん。

そういうのも、とても、自分は、うれしかったです。


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