我思うゆえに我あり

2004年11月20日(土) コンバート

何に似てるかなぁ、と思ったら、
野球だ。野球の「コンバート」だ。

言うまでもなく、プロで野球をやるためには、
選手として持ってる力が必要とされることが必要だ。
必要なパワーがなくなったとき・・プロでの活動は終止符となる。
「戦力外」と。

たとえば、打撃も走塁もいいのに、守備が弱い。
そこで監督に「ライトにコンバートしてみないか」と持ちかけられる。
よりチームを強くするために、守備のうまい若手をサードに起用すると
いうのだ。
だが、自分はまだライトの守備は経験したことはない。不安だ。
コンバートすることが、本当に最善の策なのだろうか。ハメられているの
ではないか?監督を一瞬疑る。


この状況のとき、
やったことないライトへの「コンバート」を平然と引き受けられるか。
これが強さなわけだ。

練習して、欠点をカバーするほどの時間はない。
しかも、いい年(30歳)である。即戦力として使えなければ意味がないの
で、引き受けられなければ、野球人生は終了、引退を余儀なくされる。
「ずーっとサードでやってきたのに、他のヤツは自分のポジションを守り
つづけられるのに、どうしてこの俺がライトなんかやらなきゃいけないん
だ!!」なんて四の五の言ってられない事情。プライドなんか関係ない。

たとえ、一人の熱狂的なファンが「あなたのへたくそサードの守備が好き
だったのに・・ライトを守るならもうファンやめます」と言われても、
チームのために、そして自身の野球人生を続けるために「コンバート」が
できるか。
今までやったことない外野フライのキャッチ、ホームへの返球、内野守備
のフォローアップ。今までやってきた方法とは全然違うやり方だけど、野
球という活躍の場を維持できることに幸せを感じられるか。新しい視点で
野球を眺められることに喜びを感じられるか。



こうしたほうがいい、というアドバイスを
「受け止める」「受け入れる」のではない、

苦渋の決断のなか、
最終的に自分という素材にコンバート話を持ち掛けざるをえなかった(引
退を迫ることもできたのに、打撃力を買ってくれた)

相手のその気持ちを「引き受ける」強さ。



それが今、もっとも欲しい力。


 < 過去  INDEX  未来 >


TAKU [HOMEPAGE]