偽らなければならないと思っていた。誇大なる自己を形成し、膨張しつづけなければならないと。しかし、違った。大きな間違いであった。限りなく正直な、偽りのない状態で、闘え、武器も防具も服もなく、仲間もいない状態、すなわち無防備な裸一貫で、その身ひとつで、どれだけなぎ倒せるか、それを見られる世界なのだ。偽りはすぐバレる。いや、バレずとも続かないだろう。ならば行かん。よわっちくて臆病でいい加減で詰めが甘い、そんな自分の真で、いざ行かん。好かれようとすっから、いけないんだってば。