静かなる零への回帰録...翔人

 

 

人生の岐路に佇む - 2004年05月18日(火)

今日の30分休憩は泣き通しで終わってしまった。


病院にはかれこれ一ヶ月近く行っていない。
そろそろ限界かと思われる。
一番プレーンな立場で物事を、私を見て話してくれるのは先生だけだ。


上司に、「辞めるかも知れない」と報告した。
まだ分からないけれど。
嫌だからではなくて、夢を憧れを捨て切れないから。
今月で店長が辞めることは知っていた。
周りが凄く良く、私に接してくれているのも実感していた。
でも、夢を捨てられなかった。


言わなければ、今こんな思いを抱えることはなかっただろう。
言わなければ、どんどん気まずくなっていくのを肌で感じていただろう。
言わなければ、私はみんなに嘘をつきながら働いて、勝手に辞めていく…。


「どちらに転んでも、後悔はするよ」
「夢を捨てて後悔するか」
「一人残していくのを後悔するか」
「結局人は後悔なしでは生きられないから」
「今悩んでもしょうがないから」
「結果が出てから、もう少し悩もう」


贅沢な悩みですよね、と話す私に、先生は成長したと言った。
そう言えるだけ成長したと言った。
果たしてそうなんだろうか。


夢のために何を犠牲にすればいいのか分からない。
社会に身を投じてみれば、自分の意思だけではどうにもならないことが、
わんさと増えて私を戸惑わせる。


この体と意識をもって生きられるのは一度だけ。
だったら満足いくまでやってみたいと願うのは我侭だろうか。
今という時間は、若い間にしか出来ないことは山のようにある。
それでも、限られた時間にしか出来ないから。


どうすればいいんだろうか。
どっちを捨てればいいんだろうか。
まだ決まったわけではないけど。
選択を迫られた時、私はどうするんだろうか。


願わくば、その選択が。
自分にとって最良であったと後で思えるものであって欲しい。


賽を振る時は訪れ、人生の岐路に佇む。


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