重なりつつ異なる世界 - 2007年04月27日(金) 「守人」に出てくる異界・ナユグはこちら側・サグとは裏と表、よりもずっと近い関係になってます。 対と呼ぶことは出来ても、対極ではない感じで。 両界に跨がる事態に関わった者には、世界は二重映しに見えていることからもそれが分かるな、と。 こちらではこの地は陸、あちらでは海の中。 あちらに棲むのは水の中を生きる者たち、こちらでは空を吸い込む者たち。 全く様相の異なる世界でありながら、けれどお互いに繋がっていて関わり合っていて。 薄皮一枚だって離れてはいない、まさにこの場所に広がっている、異界。 それは、それぞれの人間たちが捉え、創り続ける、自分を中心とした世界にも似ているなぁと。 思ったんですよ。 まぐねが見、感じて認識しているコードと、別人・Aさんが培い使っているコードとでは、 同じものを対象としていたとしても、全く異なるかたちに翻訳しているんだよな、と。 実際は、たまたま、だいたいのところ、似通っていて、なんとか意思疎通できてそうな感じがする、というだけで。 それ以前に、世界の分節の仕方が違うのだから、「同じもの」として範囲が一致することの方が稀な可能性だってあります。 ハンプティ・ダンプティが巻いているのが首飾りなのかベルトなのかは、 それを見た人が、あの卵形のどこまでを頭・どこからを胴体と区切るか次第なように。 同じ単語、同じ事物を扱って発話しているからと言って、 何のどんな会話をしているかはAさんとBさんで同じ認識が成立しているとは言えません。 結局は、異なる世界とのことなんですから。 ただ。 そこには確かに何らかの繋がりがあって、それらの世界が重なり合っているということは忘れてはいけない、だいじなことで。 そこを手がかり足がかりにすれば、すれ違わずに分かり合える可能性があるはず。 この、異なりつつ重なる世界を生きるためには。 -
|
|