箱の日記
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2013年11月29日(金) 日曜日の昼間



昼間の

わたしたちの空

ぶーんと

飛ぶ小型機はずっと

何か言っている



アパートのたてものの角が

空の青を切り分け

こちら側には

悲しみとかが降ってこないように

なっている



どこかから子供の声が反響して

ひややかな日陰に吸いこまれていく

横倒しの黄色い自転車は

砂にまみれて息を止めている

そういうふうに

待っている



何度でも見上げる

目には見えない飛行機の声だけがとどき

日曜日の昼間は

つんとした透明な空気を

暖めている





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