2003年12月27日(土) 派兵野郎

どてらきっぺです。
こりゃあったかい。
がんばるば。



 イラク派兵に国民の6割が反対。だそうですが。
米国追従姿勢に怒りを投げかける人もいる。そうですが。

とか、なんだかマジメっぽいトピックスを投げかけてみたりするわけです。
でもねぇ。日米安全保障条約ってあるじゃないですか。
ま、もともとは共産主義国の封じ込めの一環もあったんですが、これ。
ヨーロッパではNATOですよね。地図で見れば一目瞭然なんですけど旧ソ連、中国を
取り囲む感じに構成されておるわけです。
 今ではソ連も崩壊、中国も資本主義国に歩み寄っている傾向にあるから、前以上の国家間の緊張は
緩和されていますよね。で、残っている北朝鮮からの脅威が心配です。彼らが撃ってくる
ミサイルから日本を守るのは誰?自衛隊?実は、アメリカ軍なんですね。
 日本を防衛するのが自衛隊じゃないか、という人もいるでしょ?でもね、自衛とはどこから自衛ですか。
北朝鮮が仮に東京に照準を合わせたテポドンの発射準備に取り掛かりました。
まだ自衛隊は動けませんよ。だって先制自衛は認められていないんですもの。
これで北朝鮮を攻撃して、北朝鮮が「実は訓練だった」と言ってごらんなさい。
簡単に言うと、これは相手が殴りそうな素振りを見せたから殴るという事になります。
実は、耳の後ろが痒くて掻いていただけだったとしたら、それは明らかに問題になるでしょ?
そういう事です。だから認められていません。
で、実際ミサイルを発射しました。自衛隊がミサイルを撃墜しようと頑張った。
ああ、間に合わなかった。東京は火の海だ。それでも自衛隊は動けませんよ。
これで北朝鮮を攻撃したら報復攻撃になりますから。それも認められていません。
あくまで自衛のみですから。馬鹿らしい。自衛隊が実際動けるのは、日本の領土、領海そして領空を
侵犯した時。他国が日本に上陸してきた時くらいです。
だから、アメリカ軍に守ってもらうわけです。おわかりですか?
東京が火の海「俺の同盟国を攻撃しやがって!俺が報復してやる!」となるわけです。
だからよその国も日本を侵犯できない、つまりこの安保条約が抑止力となっているのです。
 あなたは住んでいる都市が火の海になって「自衛隊は自衛戦争のみ認められているから仕方ないか」
と諦める事ができますか?それで諦めつかないならアメリカ追従だのなんだのって言えないはずです。
 で、そのアメリカ追従ですがね。こういう例えを出しましょう。昔にケンカを売ってきたJ君を
ボコボコにしたU君。その後J君の考え方を変えました。J君はもう平和主義。暴力(・A・)イクナイ主義
になったわけです。そしてJ君もU君の仲間入りをしました。U君は力があるので、敵もいます。
考え方の180度違う奴ら。J君はそのU君の友達だから、もしかしたら突然殴られる可能性もあるわけです。
それで万が一の事があれば、U君はJ君を守ってあげるという約束をしたわけです。
それが日米安全保障条約です。J君は力のあるU君に守られてヌクヌク。U君は考え方の違う国と
争うからお金や力を使いまくっています。
ちょっと苦しいから手助けしてくれよ・・・とJ君に行ってもゴチャゴチャぬかしてなかなか助けてくれない。
J君。おかしな話ですね。色々とアメリカにお世話になっているのに手を貸さないなんて。

 憲法9条がある!自衛隊自体違法だ!という人。9条の平和条項ですが、これは日本政府が作ったんじゃ
ないんです。僕はさっさとクズ9条を改正して日本軍を組織すべきだと思います。
日本軍ということにしたら、もうアメリカへの依存度も下がると思いますが、この9条が厄介なんです。
そもそもこの9条。J君がU君に刃向かう事がなくなるように作られた条項ですし、実際この日本国憲法も
草稿から成立まで、GHQという組織がズタボロの日本政府に指示・命令する、アメリカの統治機関が
チェック入れてたんですからね。日本政府が発効してますが、アメリカさんが考えたも同然ですから。
終戦の日は1945年8月15日ですが、国際法上では日本と連合国との戦争終結は
1952年4月28日です。終戦からこの日まで日本は一人前の国家として認められていなかったんです。
主権が無い国家は国家として認められないわけなんですよ。J君はケンカでボロボロ、メシも食えない
歩けない、ウンコもできないそんな状態で、U君に「ケンカは俺の負けや」と言った日が1945年。
その後、ボロボロの状態で色々世話してくれたのがU君だったっていう例えが適当じゃないんですか?
で、1人立ちできた日が1952年。へぇ へぇ・・・って、これは歴史の中で常識ですよ。
しらなかった人は是非憶えておいてください。戦争の終結は講和条約の発効ですから。
 となると、中国とは実はまだ講和条約が締結されていませんから、まだ日中間の国交回復とはいわない
わけです。マスコミでは国交回復と言ってますが、あれは誤りです。
それに関しても国際政治の話でややこしくなるから又、気が向けばお話します。

 現アメリカ政府のブッシュ氏が所属しているのは超・タカ派の共和党です。確かに、歴史を紐解いてみても
共和党は押し付けの宗教理念や価値観で戦争を引き起こす傾向にあります。ケンカっぱやいんです。
ブッシュ氏の演説なりを聞けばその伝統がよくわかると思います。
ケネディ大統領は民主党ですが、彼が共和党ならキューバ危機は回避できなかったでしょう。
確かに今回のイラク戦争は、イラクから出てくる石油の利権争いの戦争でした。
戦争が正しいとか、悪いとかそういう問題は国家間の利権や、国際政治の場ではまた別物です。
それが派兵反対の理由になるかといえばそうは思いません。
北朝鮮から守って〜とか都合いい時だけアメリカに頼ってとなると、具合悪いと思いませんか?
憲法違反だって、憲法っていうのは法律の骨格。だからどうとでも解釈可能なわけなんですよ。
融通が利く法律です。文字面だけみて憲法違反だなんてちゃんちゃら可笑しい話ってわけです。
・・・・あ。小難しい話で長くなってしまいました。
今日はもうめんどいのでこの辺で終了・・・


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