...ささなみ

 

 

ゆくすえ

観劇日記。千年王國。「SL」 - 2003年08月07日(木)

かねて気にかかっていた
千年王國の教文の公演。

知り合いのヒデオ氏が
チラシのオブジェを担当していたのを見て、
当日おもいたって券を予約し
タクシーをとばして行った。

いやーほっとしました。
札幌にもちゃんとこういう劇団があるじゃないの。
つまり
観た後に
「テレビドラマのほうがよほどおもしろいじゃん、タダだし。」
という気持ちにならないお芝居ということ。
もっとはやくに観とけばよかった。

まず舞台がはじめからおわりまで
ある美意識を保っている。

モチーフの料理の仕方が上手で
いろいろな本をベースにしているのだろうが
それがただの説明に終わっていない。

役者の動きはへっぽこダンスとはちがって
演劇的な努力と意味が感じられ、
それ自体でなにかを表現するエネルギーが感じられる。

特に人々のエピソードよりはるかに強く
SLそのものに感情移入できた、
というのはこのお芝居の魅力であろう。
それは、はじめは地味とみえた主役の男優の力量もあるだろう。

役者が立つという芝居ではない。
演劇でしか表現できないなにかを
劇場でしか感じられない方法で感じさせてくれた
(私にとっては久々の)
芝居らしい芝居であった。

難を言えば選曲。
全編に流れるアイリッシュもベタだが
「亡き王女のためのパヴァーヌ」は禁じ手ではないか。
まあ、気持ちいいんだけど。
もうすこし
みんなが知らない曲を探す努力がほしい。
(どっちもすごく好きなもので、ここは辛口。)

なんにしろ
作演出、橋口幸絵氏の構築力、演出力には大変感心した。
うまい酒がのめました。よかったよかった。



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