きょうだい - 2005年10月05日(水) プレーオフは、初戦負けでいいです。 「プレデター」が観たいなぁ、と思ってDVDを買いに行って 気がついたら何故か「ブラザーフッド」を持っていた罠。 いや、中古で安売りしてたんだよねー。プレデターも売り切れてたし。 (さすが田舎だ。旧作は在庫なんて言葉もねぇや。) 朝鮮戦争ってマイナーな割にドラマ的には奥深かったりする ワケなんですよ。事実、北の侵攻でもう絶体絶命!ってトコまで 追い詰められたかと思ったら米軍の反攻奇襲上陸が劇的に 成功して一気に押し戻したかと思った矢先、突如として現れる 人民解放軍・・・といった感じで戦況が二転三転としてるワケですし。 同じ民族同士が二つに分かれて争う悲劇も背景にある訳ですから まぁどんな感じかと思ってた次第です。 監督も「シュリ」の監督で俳優も良い人使ってるからクオリティ的にも 大丈夫かなと思って観賞開始。 なんかいきなり「プライベートライアン」調の音楽がスタート。 ・・・一抹の不安を覚えつつも物語りスタート。 主要人物の老後が描写され、過去へ戻っていく手法もナンダカナァ。 そこまでインスパイアする必要ないんじゃないか。 ということで先に戦争シーンの結論だけ。 「手法『プライベートライアン』、戦闘『二百三高地』」 が率直な感想でしたよ。 手法が「〜ライアン」なのは仕方なしか。 アレは戦争映画の手法を塗り替えた怪物やしのぅ・・・。 ただ朝鮮戦争は時代的に装備品の類が殆ど第二次大戦と 被っていて、南鮮は米軍から支援を受けていたので主人公を 含む主要メンバーは全員米軍装備。 で、CGで曳光弾をチュンチュン描き込む手法を取り入れちゃうと 画面構成がまんま「〜ライアン」になってしまう罠。 更に爆風で脚が吹き飛んだりするのも同じ。 機銃を撃っていた奴が撃たれて手だけが銃を握ってるのは 「連合艦隊」で使われてましたし・・・ちと「まんま」借りてきた 表現が多すぎかなぁという印象が残ったり。 で、戦闘が「二百三高地」と表現したのはですな。 着剣突撃多すぎ。っていうか「陣地へ突撃→陣地で白兵」 ばかりなのは兵士の練度不足を語りたいからなのか? その割には最初から最後まで同じだぞ??それとも 最初から最後までこの程度だったから米軍の撤退と共に 総崩れ的に撤退を余儀なくされた、と言いたかったのか? と自分の中で結論が見出せなかったので。観たままでw それにしてもせっかくのガーランドが8割方殴り合いの棒にしか 使われてないのが悲しい。B.A.Rとかもチラッと出てたけど戦術 的に活躍ゼロ。北の軍隊の方がよっぽど組織化されて軍隊としての 体をなしていたのは気のせいだろうかw 「〜ライアン」の場合は全員手練れのレンジャーで、それと比べるのも 酷ではあるが、その割に主人公はサンダース軍曹張りの戦果を 上げちゃったりするわけで。その辺に矛盾を感じる。 敵が妙に手強かったりザルだったり、ストーリー上の都合で、 としか説明のつかない強さだったのが残念な点。戦争を 題材とした場合、その辺を戦術・戦略的に説明しないと ミリオタは納得しないのである(苦笑) さて、肝心のストーリーなんですが。 うーん・・・「くどい」。感動を強要されているような錯覚を受ける。 元々戦争映画は悲劇にしかならない。戦争行為そのものが 破壊的で非生産的であるから必然と言えば必然。だから言って しまえば放っておいても悲劇的になるのだ。そこをストーリー上の 演出で後押ししてしまうと「くどい」と感じることが多くなる。 某地上最強の生物風に例えるなら 「極上の料理にハチミツをブチ撒けるが如き愚行!!」となる。 「〜ライアン」では戦争の悲劇と言うより、その戦争という非生産的 行為の中でどうにかして光明を見出そうとして苦悩する男を 描いている。戦争の悲劇に涙するのではなく、男の苦悩する 生き様に涙するのである。それを違和感なくストーリーと絡ませて 戦争時代を舞台として描ききったスピルバーグはやはり天才。 (まぁ元々「この時代で撮りたかった」という位に力入ってたからな) その点から評価してもやはり「ブラザー〜」の方は底が浅い。 兄弟愛、家族愛、ではありきたり過ぎな上に感動がくどくなる。 さらにそれを描こうとする余り、戦闘シーンの考証が甘くなり 違和感を覚える。最後の方なんか無茶苦茶じゃないかと思ふ。 役者はイイ演技してた。チャン・ドンゴンとかウォンビンとか。 特に戦争によって人格そのものが変わってしまう様を描いた チャンの演技は良かった。後半壊れすぎな感じもしたけどw (でもあれは「二百三高地」の古賀少尉だよなー・・・) それだけに余計に惜しい気がした。うーん、シュリと同じような 描き方しちゃったのかなー。何となく。 作品によって味を変える様にならんとハリウッドの巨匠にはまだまだ 敵わないですな。それと独自の演出手法を構築してくださいw ...
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