| 2002年08月17日(土) |
さあ,やっとここにあった,極め付きのが。 |
ききき。 今日も暑かったんですよ。 とろけそうだから,日記もとろけています。 うふん。
土曜日日記。
疲れのせいだろう,なんだかひたすらに眠い。 ぼーっと掃除の続きをしてみたりします。 んでもって,洗濯しておいて干すのを忘れるのは,僕という人間だから。 うー。
何もかも忘れたふりをして,午後は海を見に行くのだった。 南に向かうコースは国道だから混むのだが,北の道は県道なのでスカスカである。 適度にカーブがあるのといつ来てもすいているので,僕は好きな道。 運転の練習にちょうどいい。 しかしこの日は薄く雨が降っており,途中の絶景ポイントで海が見えずにつまらない。 しかも観光港はかなり波が高い。 おもしろかったので,ぼーっと岸壁をひょいひょい歩いてあそぶ。 もうすこしでのみこんじまうぞ,のみこまれちまうぞ。 と,つめ先だけ海だ。 と,つめ先だけ海だ。 沈んではいけない僕はつめ先だけ海だ。 いかれないから。
んでもって変な看板を発見。 「旅人の皆さんへ」 「恋人のみなさんへ」 双方,ごみのポイ捨てを禁じる内容なのであるが。 「旅人」の方は,地域の自然を保護しだのうんたら,それっぽい文章がつらつら書かれている。 「恋人」ひらがなまじりで「あなたの子どもにきれいな自然をのこそう」と。 なんだろう,この差は。 おーい世の中の恋人たちよ,港なんかに行くんじゃないぞ。 かなりのバカだと思われてるぞ(笑)
本気で波が荒くなってきて,何かに誘われ始めたので。 夕暮れの道をぶぶぶーんと帰ることにする。 んでもって珍しく料理を作る。 めったにないことで,自分でびびる。 さしみこんにゃくなんぞ買っておいてみたのだ。 それを食べたかっただけなのだ。 うん。 なかなか好みの味というか食感。 くにくに。 くにくに。 僕は,くにくにした食べ物が好きだ。 なんというか普段の生活でめったに触れられない感触を。 口の中でだけ知っている,その感覚が心地いい。 何かしら原始的なものを感じるのは僕だけであるか?
マンボウの肉というものを食べたことがあるだろうか。 白くて,繊維の向きに手で裂ける不思議な肉。 あれの食感はコンニャクによく似ている。 僕の家の近所では,スーパーで普通に売っているものなのだ。 んでも地元民はあんまり食べない。 そんなに美味というものではなく,よそから来た人にふるまうネタみたいなものだ。 僕はくにくに好きなのでわりかし好きだけれども。 何が言いたいかというと。 「縞田みやぎは,マンボウを食ったことがある人間なんだぞ!」 とか言ってみたかっただけ(笑) ネタとして!
マンボウ。 口をあけて浮かんでいると,口に食べ物が流れ込んでくるのだそうで。 それだけの食べ物でぼーっと生きているのだそうで。 浮かんでいたら生きていかれるだけの,口をあけたいきもの。 口をあけているだけで生きていてしまうから。 きっと,なんだかひどくさびしい。
ただ生きていかれてしまうことは,きっと,さびしいんだ。 マンボウ。 おつきさまがただそこにあることを,ぼんやりと思い出している。
今日のお楽しみボタンぽちっとな。 食べ物じゃないかんじ。 じゃあ何かと聞かれたら。 「食べ物じゃない物」としか言いようがない。
今日のタイトルはアメリカの小説家ヘンリー・ジェイムズ。
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