昨夜の丑三つ時に大きな雷が轟いた。 鋭く地を撃ついかづちというよりも、 長い尾を引くように地を震わし 轟音がしばらくの間夜を包み込んだ。 半分夢から覚めた途端に私は、 きっと隕石が地球に衝突したのだと思って、 やがて衝撃波がやってくるに違いないと確信し、 それと同時に体が硬直し始めたのだった。 世界の終わりは、 こんなふうに何気ない毎日のはざまに 不意にやってくるのだと。 轟音が小さくなっていく頃に あたりが真っ暗になっていることに気づいた。 停電になっていたのだった。 部屋の豆球もケータイの充電ランプも 皆消え失せ、 稲光もましてや月も顔を見せぬ曇り空、 部屋は真っ暗闇に包まれた。 否、あまりに暗すぎて そこが自分の部屋だったのかも定かでない。 もしかしたら違う何処かの暗闇に 落とされていたのかも知れない。 あの轟音がまだ遠くに聞こえている気がして また近づいてくるような気がして しばらくふとんの中で固まったままだったが、 そのうち眠気がまぶたを痺れさせ、 体が解けてきたとき、電気が戻った。 ・・あれは雷だよ、と得心したのは翌朝だった。 ・・なんか、ほんとに怖かったよ。
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