早瀬の呟き日記

2009年07月20日(月) スカイクロラのこと

映画は当然見てませんが、たまたまWikiを読んでいて、以下のような文章を発見。

本作はヴェネチア国際映画祭で反響があり多くの海内メディアから取材を受けたが、主な質問は物語そのものではなく、「現実に少年少女が兵士として徴用され、命を散らしているのに、「生を実感するため」などという空虚な理由のために戦うなどという作品は、フィクションであるとしてもどうか」など世界観についてであった。

「だろうなあ」と思う反面、「海外と言えどメディアなんてこの程度か」とも。
「餓死する子どもがいるのに拒食症とは贅沢な」とかいう昭和の発想と同じだな、と思った。
そうですね、としか言いようのない正論だが、「人は飢えてなくても死ぬ生き物だからこそ人なのにな」と思う。
まあ確かに、豊かで安全な日本にしか通用しない甘ったれた中2病の自己完結の極致と言えなくもないが、しかし<キルドレ>は「大人の都合で永遠に成長しない体にされた」のであり、「戦闘企業に作られたいのち」であって、生きる意味も目的も非常にはっきりと与えられている。
だからこそ、彼らの唱える自由は自由ではないのだし、生の実感が闘っているときだけ、というのは人間としてのギリギリの誇りであって痛々しいのだが、まあ、贅沢、と言ってしまえばそれまでではある。
大抵の欧米諸国は「成熟の文化」をよしとするから、そもそもこの作品を国際コンペに出そうとする方もどうかと思う。
「永遠の少年」がもてはやされるのは日本ぐらいだ、という自覚がないことが、日本の少年性と言われても仕方ないわな。


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琳 [MAIL]