夕方、みのりと二人で本屋さんに行ったの。
みのりは絵本を読みあさり、私は育児雑誌を食い入るように読んでいた。
私は本棚の端の、平台のところに、みのりはちょうどその反対側の角にいたのだけれど、しばらくそのまま立ち読みしていた。
みのりが 「ママ〜!?」 と捜しだしたので、 「ここだよ〜!」 と手を振ると、こっちに向かって走り出した。
・・・と、その時。
私たちの中間くらいで、やはり母子が立って本を読んでいたのだけれど、その男の子、みのりが近づいてくると、みのりの行こうとする方向に移動した。
最初は偶然かな?と思って見ていたのだけど、みのりが右に行くと右に、左に行くと左に、まさしく「とおせんぼ」をしているではないかっ!
みのりは少し困惑した様子で、私のほうをチラッと見て、何故かその子に向かって、 「し〜!」 っと自分の口に人差し指をあてたポーズをした。
そして更に、自分で自分を納得させるかのようにこくん、こくんとうなずいて、逆走し、本棚の反対側を通って私の元に戻ってきた。
私が思わず、 「よしよし、みのりはかしこいねぇ〜。」 といって抱きしめると、
と、嬉しそうに言った。
「へー、誰と〜?」 と聞くと、しばらく考えて、 「みみ、よくわかんなーい。」 と、お得意のセリフ(笑)
「お友達と?」 と私が言うと、 「うん、お友達!」 とニコニコするみのり。
本人は、「いじわるされた〜!」などとは全く思っていないよう。
その男の子も、攻撃的な感じではなかったし、ただ「とおせんぼ」をしただけだから、 「よ〜し、ここはいっちょ意地悪してやっか〜!?」 と思っていたのか、はたまた 「お、同じくらいの女の子だ。チョッと一緒に遊びたいな〜。」 と思ったのかは不明だけど(笑)
そして、みのりがどうしてその子に向かって 「し〜!」 のポーズをとったのかはもっと不明だけど(笑)
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