Dance日記帳
モクジキノウヨクジツ


2007年03月07日(水) 身に纏う感覚の能力

「私、センスないんですよ。」
よく耳にする戯言。
………
【センス】物事の微妙な感じや機微を感じとる能力・判断力。感覚。
「ユーモアの―」「―に欠ける」
三省堂提供「大辞林 第二版」より
………
私が思うに、「センス」とは生まれ持って備わっている先天性のものではない。
その人物が生きてゆく経過に於いて、身につけ、身に纏い、育まれてゆく能力のひとつだ。
「私、センスないんです。」と言って退ける人については、そもそも最初からその能力をのばしたり、能力を持つことに興味をもっていないのだろうと思う。それどころか、最初から投げてしまっているのだろう。少々キツイ言い方だが。
頑固で、独りよがりで、視界の狭い人ほどこの傾向にある。
心も、頭も、身体も柔らかい人は決して「センスない」とは言わない。人のことを観察しては「そのセンス、いいね」と言うのだ。
そして、自分がまたひとつ良い方向へと変化を遂げたいと思うからこそ、素敵な人に自然と目を留め、より良いと思われるものを身につけてゆく。

センスは常に、死ぬ時まで、現在進行形だ。
センスは何時だって、必ず成長し、変化するのだ。

センスを育てる工夫をしよう。
其れは、単に「上手に踊るため」だけではない。
楽しく毎日を過ごすためにも、自分を魅力的な人間にしてゆくためにもなる。
工夫の第一歩は感覚を研ぎ澄ませることだ。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、全ての感覚を敏感にさせ、刺激を与える。
普段は観ない映画や舞台を観る。綺麗な絵画や可愛らしい動物や長閑な風景を見る。
いろんな音楽をいろんなシュチュエーションで聴く、人の話や笑い声を聞く。
大げさなことではなくて良い。
いつもは買わないティーンエイジャーの雑誌を立ち読みしてみる。いつもは聞かないラジオ局にチューニングを合わせてみる。それだけでも刺激だ。

感覚を閉ざしてしまってはいけない。
怖がらず、いろんなことに興味をもつ。
最初から自分の可能性にリミットをつけないこと。

MDSには過去にも、いろんなメンバーが変化を遂げてきている。
近視眼鏡の地味でさえないサラリーマンたちが、眼鏡をコンタクトに変え、髪型を変え、姿勢や表情までもを変えてゆく行程は楽しい。
大人になっても、その人が素直である限り、いくらでも変化してゆくのだ。
「変わりたい」と願うならば、必ず「変われる」のだ。
諦めたら、其れ迄。
己を信じよ。
センスを自分の味方につけよう。


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