Dance日記帳
モクジキノウヨクジツ


2005年05月20日(金) 週に一度のお楽しみ。

5月も残すところ10日。
寒くもなく、暑くもなく、薄手のジャケットがあれば十分過ごすことができる、この季節は、短いからこそ喜びも大きいのかもしれない。
夏にならないでおくれ〜!!!(←夏生まれで夏嫌いの悲鳴)

我が家にはちっぽけな池があり、ピラニア紛いの鯉と金魚と呼ぶには成長しすぎてしまったでかいサカナたちが泳いでいる。
この子たちが頑張って退治してくれているのだが、小さな池のある小さな庭は、夏になれば虫たちのワンダーランドと化す。
嗚呼、今から考えても憂鬱だ。

夏は薄着もイヤでならない。暑いからと薄着をすると、入った店などがクーラーで冷蔵庫状態になっていて一瞬にして鳥肌。

ついつい暑いからと冷たいものばかり飲んだり食ったりの結果、腹は下るし。良いことのない季節が夏だ。
何よりも最悪なのは、夏に誕生日を迎えることだろう。

いつまでも、この季節でいてくれたらいいのに。

今日は1週間ぶりの稽古へ。
稽古場に入るなり、夏の「特訓稽古」の話になる。8月中旬に2週に渡って苦しい稽古が入るらしい。
なんと、其れに私までもが「参加してしまいなさい」と。
「え?」などと聞き返す間もなく、日程を言い渡され、強制参加。因に、この特訓は「名取り試験」のための対応稽古で、3年以上の稽古経験のある方が対象となる。そんなレベルの高い稽古に参加しろと言われ、名誉に思いつつも「ついてゆけるのだろうか、、、、」と逃げ腰になってしまう。
そして、稽古も何故かこの特訓で踊られる作品に突然突入だ。まだ1曲目の作品が仕上がってなくて、後半がうろ覚えだというのに。
たじろぐ私を完全に無視して、ガンガンと進む。
しかも、今日は帯の結い方が弱く、何度も扇子を抜き差ししていたらユルユルになってしまったため、集中力がもたない。
しかし、極限状態で踊っていると、まるでマゾヒスティックなほどに、楽しくなってくるから不思議だ。踊りつつ、ニヤニヤしていて、自分でも薄気味悪い。
稽古を終えて、稽古場を出て、先輩方に「お疲れさまでした。また来週もお願い致します。」と挨拶をして帰途につこうとすると、ナナメ後ろから「何をやっているんですか?」との声。
え!こんなところで知り合い?と、慌てて振り向いてみたら、そこにはロン毛の知らない兄ちゃん。「?」・・・。すると、畳掛けて「ここで、何かやっているのですか?」と。思わず「日本舞踊です」と答えてしまった。
兄ちゃんは妙に爽やかな笑顔で「そうですかー。お疲れさま!」と。
そういう、この街の気さくなところが私は好きだ。
人の匂いがしていて、どこか少し古くて、人なつっこい笑顔があって、それは私の子供の頃の景色にも似ていて、人の家の軒先から今晩のおかずだと思われる焼き魚の匂いがする処だ。
稽古の帰り道、疲労しきった足腰を携えつつ、心は澄みきった感じがした。


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