友人がam3:00頃、寝ているわたしに声をかける。 「起きてる?」
寝ぼけたわたしは、返事をしてしまう。 「蚊がいるの…。」 言われるままに、蚊取り線香を探しに行く。 でも、もはや寝ぼけすぎて、何を探しているのかわからない。
結局見つからず、何もなかったかのように、再び眠りにつく。
遅く起きて、ゆっくりと支度をし、寛いだ後は、“小布施”に向けて出発!
あんなにたんまりMDを積み込んだのに、つなぐケーブルを忘れてしまう。 あぁ、がっかり。 仕方なく、あの人に上げるためのカセットを聴く。 ラインナップは、春の歌。
久しぶりの高速driveは快調。 友人も一緒ということもあって、楽しく走らせる。 わたしたちは口数は少ないけれど、おもいおもい十分満足に過ごしている (と思う)。
あっという間に小布施へ到着し、一度口頭で聞いただけだった農園にも、 迷うことなく到着する。 すごい! 農園では、素朴なおじいさん・おばあさんがちんまりとさくらんぼの仕分けを していた。
さくらんぼは赤々と、木にみっしりと実をつけていて、かわいいことこの上ない。 丸々とつやがあり、見た目のかわいさでやられる。 写真を撮りつつ、友人とぱくぱく食べる。 おなかがいっぱいになっても、お土産用のさくらんぼをいくつか取っている うちに、また食べる気持ちに襲われて、きりがない…。
しまいには、おじいさんが暑くてたまらなくなったようで、汗だくの食べ放題は 終了する。
農園から戻ると、おじいさん・おばあさんが飲んでいるという氷水を飲ませて くれる。 汗だくの身体に、ひやっとおいしい。
自分の農園に自信を持っていること。 商売一本槍ではやっていないという信念。 少しでもおいしいものを食べて満足してもらいたいという思い。 それぞれを繰り返し繰り返し話す。
都会では、ちょっと押し付けがましいように思えるけれど、ちゃんと日々 果物を育てている人が、その場で言う言葉だから素直に聞ける。
来年もまた来たいなあ、という気持ちで農園を後にする。
宿が思いの他近かったことと、時間も少し早かったこともあり、小布施の街を 散策する。 途中で入った喫茶店のcoffeeがおいしくて、渇いた身体に染み渡る。 暑さと満腹ですっかりくたびれてしまい、しばらく静かに過ごす。
お手洗いに立って戻ってくると、友人がお店の人と「さくらんぼ狩りに行って 来たんですよー」と話したのか、盛り上がっていた。
お年寄りが、若い人に些細なことを話しかける、とか。 お店の人がちょっとお客さんに話しかける、とか。 都会では、そういう当たり前のことを、何も考えずにすることは、もはや ありえないことだと感じる。 それって、すごくさびしいことだ。 みんな「意味ないじゃん」と口々に言うけれど、『意味のないこと』が生まれる 環境は、限りなく豊かだということを知らないのだ。
今日の宿は、もっと寂れた熱海、というような風情の怪しい温泉街。 さすがゼミ友の友人と一緒だ。 初めて足湯を経験する。 運転の疲れが取れる。
ふたりということもあり。 もともとふたりでいると口数が多くないということもあり。 静かに夕食を取って、友人は一人外湯巡りに出かけた。 (わたしは生理中のため、TVを見て、寝ていた。) ふたりで旅行をしても、この自由気ままさ具合。 最高だ。
ごろごろとして。 食べては寝て。 そういうゆったりとした時間の流れる田舎を満喫した。
都会にいると、せかせかと窮屈で、閉塞感が漂っている。 しかも、そんなに違う空間にいる、ということさえ気づけない。 恐ろしいことだ。
たまには、こういうガス抜きが必要だ。 絶対に。 突発的な企画だったけれど、本当に来て良かった。
<イチモンイットウ> トイ:復活を願うmusisian。 コタエ:Spice Girls。
♪BGM/single MD。 冨田ラボ AL.『Shipbuilding』
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