友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ
若い頃に読んだ石川啄木のうたを時々思い出す
それでも間違って覚えていたらしくて
友がみなわれよりもえらく見ゆる日の我は悲しき
と 覚えていたようで 落ち込んだ今の私にぴったりだとひとりごちていた 終い弘法で信楽焼きの花器を買ったから 一輪の花を活けようと決めていたのに 一本の電話でそんな気持ちも吹っ飛んでしまった
私は見かけによらず(・・・?) 何か事が起きたらいじいじうじうじと悩むタイプだから ほんとうに逃げたい、消えてしまいたいという思いでいた でも ダンナはへっちゃらなようで 「こんなん気にすることあらへん それより会社のことどうするか」と 全然気にする様子もない ほんとうにダンナの言う通りなのだ・・・ パートは掻き入れ時のクリスマスだから 忙しくて何も考えられないくらいよく働いた でも家に帰ってきたら ダンナが玄関先の南天と沈丁花をキレイに切ってしまっていた 沈丁花はかなり太い幹になっていたし 春を迎えるために花芽もずいぶんとつけてきていたのに・・ ある意味 私が望んだことだし仕方ない 私にとって沈丁花は母に繋がる花だ もう母は私の胸の中にしかいないことになるのか・・
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