夕べ 義母の入院している病院からの帰り、ダンナが車の中で「いつまでも俺の親のことで手を煩わせるなぁ」と殊勝なことを言う 左半身がマヒしている義母の手足と、じっと寝ているから辛かろうと背中や肩もずいぶんとさすった 私の親もそうだったけれど、目じりがけっこう汚れるので顔をそっと丁寧に拭いてあげる 軽い嚥下障害もあるので大好物のヤクルトをストローでそろりそろりと飲んでもらう そんな様子を見ていてのダンナの言葉だろうが、こういうことを口に出せる人でなかっただけに・・・それでずいぶんと人に誤解もあたえてきたけれど・・・ダンナも年をとったってことか・・・ ろれつがはっきりしないのは日によって差があるようで、夕べは義母の言うことが理解できない 病気は辛いなぁ 本人はもとより家族も・・・
今年の桜は散った 8月の終わりに亡くなった父が、その春の桜の季節に施設で遠足のような行事の花見に行きたいと言った 私はかなり足元が覚束なくなっているので、「こけたらあかんから行くの止めとき」と言ったら、「せやけどわしはもう来年の桜は見れんのかもしれんのじゃ」と とても怖い顔をして言った 私ははっとして「それなら 園のヘルパーさんによくお願いしとくから気をつけて行きや」と答えた そして 父の言うようにそれが父にとっての最期の花見になった 今 手元にそのとき撮ってもらった父の写真がある 満開の花の下で寒そうにでもうれしそうに・・・
はらはらと ただ はらはらと はらはらと 我が満たされぬ思いをいかに
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