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「 肉体の死は私の中にある 」
2017年08月15日(火)



向かいのおじいさんが、「おいらは結局、すぐ死ぬだけだから」といった。

その言葉が出てくるまでに、どれほどの深い苦しみがあるか、解らなかった。

その言葉を聴くと同時に、

どれほど軽い人生をしてきたのか、とも馬鹿にするのであった。

1つのテーマを追いかけ、研鑽し、修身をしてこなかったのか、とも。


対象への深い共感、同時に、全ての対象への侮蔑。

この2つが、私の偽らざる本心なのである。


私が肉体の死を怖がる。その根底に全ての対象への侮蔑があるというのは、言うまでもない。

なぜ、私が侮蔑されるべき無活動の状態の陥らなければならないのか、という激しい憤怒が、死を怖がるのである。

この本心を受け止めよう。

死は外にあるのではない。私の内にあるのである。


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