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「 非心身二元論 」
2008年08月15日(金)



 時折の驟雨が猛暑を目指していたのに、ころりと逃げさるようになって
 時々の異性と結びを目指していたのに、ころりと逃げさるようになって

 摂理、真理、法理と確信を込めていたものは機器の発達で、細分化され曖昧さがより鮮明になって
 摂理、真理、法理との対比だけでは語れないものが出てきてしまった

 心身二元論ではもはや説明しきれない現象が
 なのに何故、未だに時折の驟雨や時折の異性のように万古不変だと、古典の礼賛、他地域の賞賛に明け暮れるのだろうか

 あなたの、わたしの、われわれの日常生活がこんなにもこんなにも
 数千年前の信仰から離れ、数千という機器によって生み出され、数千という電波や化学物質を肉体に直接取り込んでいるのに

 いや、盲目的な生き方こそ合っているのかも知れないな、その人間たちには
 そう、盲目的な生き方しか合っていないのかも知れないな、この人間たちには

 100兆を超える菌類と共生しなければ、その個体もこの個体も生存できないというのも機器のもたらした知の形体
 機器による確実さを数千年掛けても乗り越えられなかった、摂理、真理、法理という智の形態

 その、この人間たちにはただただ驟雨の雨音に何かの摂理、真理、法理を探しているのだろう
 それは単に知と智のハーモニーにも耳を塞いでいるのだけれども

 だから彼らは幸せになれるのだ、確信の世界では、不確実の世界では形骸化と権威、権力しか待っていないのだから
 俗世の集まりと変わらぬ、目的は幸せという日常感覚に支えられた、クズでしかないのだ

 また、食品添加物、石油系洗剤、界面活性剤、消毒用塩素、通信用電磁波、衛星電波、蛍光灯、建築用化学物質、数え切れない数千数万が1日に肉体を通り過ぎていく
 心身二元論、存在論上の2つの立場、もうそうした万古不変に当てはまらないものが肉体を通り過ぎていく

 日常生活の幸せに、確信に、権威に、権力に、無位に、つまり感覚に根ざしている世界がパロディになりつつある
 あなたの肉体からいつの間にか居なくなったノミシラミ、寄生虫、いつの間にか手で捌くなった動物植物、いつの間にか食べなくなった昆虫や犬猫、いつの間にか贅沢でなくなった電灯や風呂や電話など

 一雨ごとに月は欠けて、また満ちてくるだろう
 あなたの、わたしの、われわれの肉体と中秋の名月との間に、なんという、なんという

 万古不変なのはただただ麗しい天空の満月
 北極星の周りを真似して走っても、そこに神々が居るとはもう信じられない


追記(UP済み)


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