ものかき部

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「 嗚呼、藤田よ�掘 �
2008年05月22日(木)


 またまた、夢の中で藤田と遊んでいた時の事を思い出したよ、と口述を述べて、ちょっと来ていなかったカフェで再会した。
 何人かに声をかけたのだけれど、急遽都合をつけたのは、ペルシャ猫のきみだけだった。
 「久しぶりだね」という「今何やっているの?」という通り一遍等の確認作業は関係ないペルシャ猫のきみ、そして藤田との関係
 カフェ・オレとは藤田、変わっていない。ペルシャさんはティー・オレにはまっているという。茶葉の選定でティーオレは全然変わってくるのに、なんて野暮は言わずに「ブルーマウンテンブラックで」と俺も変わっていない。

 そういえば、前にこのカフェに来た時は、藤田と青空のきみとの別れ話の時だった。
 いつものようの暖簾押しがさらに酷くなって柳に風押しのようになる藤田と一方的にまくし立てる青空のきみは、瞳をキラキラと輝かせていたっけ。それを観て、思わず惹かれてしまったけれども、藤田がそれに気がついて「どうぞ」という視線を送ってきたので、引いてしまった。
 「あの後結局ね・・・」
 「う?ん? ・・・うん・・・うんうん」
 と返す藤田。どっちでも良いのだけれど何も無かったと事後報告を、と思い出した。藤田は多分、本当にどっちでもいい。思い出さなくてもどっちでもいい。だから別れたんだよね、なんて話そうと思ったら、
 
 「私には分からない話はちょっとー」
 
 とペルシャ猫ちゃんは普通の声量で、2人の顔を交互に眺めた。
 まったく、猫ちゃんもちょっとジャガーちゃんくらいになっちゃったのかな、なんて想った。前だったら、
 「ちょっと!私は判らないし、興味ないし!!」
 という台詞で、語尾は絶叫していたのに、なんだなんだ、大人になってしまったかな、とジーっと適当な話を振ったり振られたりして10分。
 やっぱり、ペルシャ猫ちゃんであることは代わりが無かった。
 そういえば、MEGの「恋の爆弾」という歌があって、凄く目立つから、気を引くために目の前をウロウロ、他の男を口説こうとするなんて、ペルシャ猫ちゃんを巧く表現している。
 目立つ奴をギラギラした目で捕食しようというペルシャちゃん。
 そういえば過去に何人もペルシャ猫系はいたっけ。藤田とそんな話をそれまたこのカフェでしていた。
 「俺をね、なんとか捕食しようっていう目がいいんだよね。年齢不相応な色っぽさがあるんだよ。方法は人それぞれで、ロリでいくか、うんと年上っぽく振舞うか、肉体のふくらみアピールか、清純でいくかはそれぞれなんだけれど、喰らっちゃう? 喰らっちゃう〜ぅ〜!! みたいな所」
 「年齢不相応って?」
 「不機嫌なのね!!」って女性には聞こえる抑揚の無い普通の声で聞き返してくる。
 「だってさ、女性って30歳前後から全員色気が出てくるでしょ。あれはホルモンの関係なんだけど、その年齢を人より早くしている年齢不相応。だからどこか不自然なんだよね。精神的に不安定だったり、自分の欲望を受け止められなかったり、否定したり、極端に肯定してみたり、そういうアンバランスさが何とも魅力的なんだよ。」
 「壊れているってことが?」
 「ううん、猫ちゃんたちは、壊れないように努力しているんだけど、壊れてしまう。そういう葛藤がいいんだよね。実にその人らしいし、その人がどんな風に生きてきたか、どんな風に考えてきたか、人に接してきたか、良いことしてきたか悪いことしてきたか出るんだよね。そこが何とも色っぽい。」
 「なんだか、英語のセクシーって用法そっくりだな」
 「へーそうなんだ」

 ペルシャ猫ちゃんに、今の恋人の話を語らせながら、こんな話を思い出していた。体位とかそういうのはどうでもいいんだけれど、それもまたペルシャっぽくて良いかもしれない。
 藤田は相変わらず、暖簾に腕押しでしゃべりたい奴がいる時はダンマリ魔人になっている。けっして怒らず騒がず、ひたすら聞くだけ。
 さらに20分だか40分だかが過ぎた頃、
 「そういえばさ、最近、捕食者に遇わないんだよね。なんだか寂しいなぁ〜、どうしてだろう。」
 「寂しいってなに?」
 とまだまだ元気のあるペルちゃん

 「だってさ、食べたい食べたいって言っている捕食者と、色々やりあったり乳くりあったり、からかったりするのが面白いんじゃん。それが出来ないんだよね。「はい!好きです! はい!付き合ってください! はい!付き合ってますからしよう! はい!しました! はい!結婚は!」だもんな。捕食者って、食べて飽きたらもう終わりじゃない。落ち目だと思ったら容赦なく切り捨てるし、3秒で。結婚とか考えてないし、結婚とか言うと逆に不安になっちゃったりさ、もっと目立つ奴がいるとそっちにいくし、目の輝きで分かるよね。」
 「あ、そうだ」
 「うん?」
 「うん?、ああそうね」
 藤田はわかっていらっしゃるわ〜やっぱり何にも聞いていないようでいて、頭の回転の鋭さはぴか一だな。
 「ペルシャ猫ちゃんは今でも捕食者。どうしてあいつに食いつこうとしないの?ってことを言いたいんだろう?」
 久しぶりに口を開いたら、これだもん、やつはやっぱり凄いな。でも、そんなことに気がつかずにペルちゃんに合わせて流すのもまた一興か。

 「そうそう、どうして?」
 「いまのおれは輝いていない?」 
 「ううん、輝いている前より全然」
 「若くなくなったから?」
 「そんなの関係ある訳ないじゃない、最高64歳よ」
 (一同大笑い)
 「・・・ぁあさ、なんだろう。」
 「お金かな?」
 「ギャグで返さなくていいわよ」
 「結婚?」
 「ちゃかさないで、そこらへんの体制の豚とは違うのよ」
 「才能??」
 「才能は十分にあるわ、数秒会話すればわかるもの、磨いているわよその辺」
 「うぬぼれ?」
 「健全なうぬぼれがちゃんとあるでしょ」
 「じゃあさ、なんでなの?」

 すこし間をおいた後、グイッとティー・オレを飲み干して、「まずい!」と言った後、珍しく眉間に皺を寄せて一言
 「だって、私の方が完全の捕食される側じゃない。どうしたって・・・だから、ねぇ・・・」
 最後はすまなそうに声を落としながらだった。

 これには藤田も俺も腹に両手を当てて大笑い! 
 その後、ペルシャ猫らしく、楽しむために大笑い!!
 3人で大爆笑したのだった

 今回の名言は「捕食者を捕食する」
 藤田はきっちり手帳に書き込んでいた。


注記:「 嗚呼、藤田よ�供 �(2003年02月15日(土))の内容を前半部分で受け継いでいます。興味のある方はご参考下さい。  


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