「私ってそんなに安く見えるのかなあ?」と言われて私は言葉に詰まってしまった。
Kちゃんとはは私のごく親しい友達です。 あるときのコンパでKちゃんはUという人と知り合い、、メールをしたり、ご飯を食べに行ったりしていました。 でも、Kちゃんはつきあう気はまったくなく、Uさんが何度も誘ってくるので、あんまり断っても悪いから・・・、という感じでした。
その日もちょっとでいいから、と会いにきたからドライブに行ったそうです。しばらく走った後、どこか駐車場のようなところに車をとめて話をしていたらしいのですが、Uさんが突然せまってきたそうです。 Kちゃんが 「私はつきあってもない人とそんなことできる女じゃない」と言うと、Uさんが言ったそうです。
「僕も、好きな人にはもちろんこんなことはしないけど、・・・」
とにかく、その場はなんとかなだめて家まで送ってもらって、後日、Kちゃんはなんとなく気まずかったのでメールを送りました。 「Uさんとは、友だちとしてならこれからも仲良くしていきたいと思ってるけどそうじゃないならつきあえないな」 Uさんからの返事は
「わかった。じゃーねー。バイバーイ」
そして、冒頭のKちゃんの言葉です。
Kちゃんはすごくオープンで自由な性格で、初対面でも全然臆することなく楽しく話すし、あっけらかんと男の人と下ネタで笑えちゃう。
「話をして親しくなるのとかめんどくさいって思っちゃう。だって結局やることは同じでしょ。話なんかしてないで早くやればいいじゃん」と豪語する。
私の周りにはあんまりいなかったタイプだから、そういうKちゃんが私は好きだし、Kちゃんも確信犯的にそういう性格を楽しんでいるのだと私は思っていたのだけど、それは私の勘違いだったんだね。 Kちゃんはそうは言いつつも、安い女になるつもりなんて毛頭なかったんだね。
でも、私はKちゃんに一連の出来事を聞いて、なんて最低な男だ!と、腹も立ったんだけど、一方でKちゃんに心から肩入れすることもできなかったんだよ。 Kちゃんにすごくスキがあって、それがこういう事態を招いたとも思うから。
でも、それなら私は、Kちゃんに注意してあげるべきだったのかなあ。
「嘘も方便」か、「正直は最良の策」か・・・。
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