ミックスダブルスの試合に誘われました。 その人は直樹さんといい、同じ練習場で練習している人で、わいわいみんなで遊んだりして仲良しな感じなので、二つ返事でOKしました。 でも、いざ練習をしてみて、大きな問題が発覚。 直樹さん、半端じゃなく強い。 国体にも全日本にも出たことがあって、3段の有段者。 強い強いとは聞いてはいたが、これほど強いとは・・・。 うーん。プレッシャーです。 私はちゃんと相手のコートにボールを入れさえすれば、あとは直樹さんがばっちりドカンと決めてくれる。 私がミスさえしなければ・・・。
しかし、そう思うほど、ミスるものです。 そして、萎縮してますますミスったり。 他の人と組むときで、私のほうがダブルスをリードする役割になることもあるのですが、そういうとき、相手の人に萎縮せずにやってほしいな、と思うのですが、自分のこととなると難しいなあ。
そんなこんなで試合当日を迎えました。 もう、誰の目にも私が足を引っ張っているのは明らかなので、開き直ってやりました。 「ドンマイドンマイ。すいません!」とか、自分で言って。
3回戦ぐらいから、厳しい試合展開になって、互角の争いでした。 そんな時私が思ったのは、 「直樹さんは優勝する人なんだから、こんなところで私が足を引っぱって負けさせるわけにはいかない!」ということでした。 5セットの試合やジュースの試合をなんとか拾って、ようやく決勝戦へ。
でも、そこは異世界でした。直樹さんがドライブを打ったと思ったら、もうカウンターが返ってきていて、私一歩も動けず。 そのコートにいる4人の中で、私だけスローモーションみたいでした。トホホ。
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