先生を好きになったことありますか? 同僚のコーキ先生はもててもてて大変。 そういう私も、中学時代は、理科の先生が好きでした。
それで、私はどうしたか。 話しかけることも出来ずに、理科の授業と、廊下ですれ違うことだけを喜びにして学校生活を送っていました。 廊下ですれ違ったからといって、話しかけるでもなく、ただうつむいて通り過ぎるだけでした。 授業だって積極的に挙手なんて出来る人じゃなかったから、期間巡視で先生が回ってきても固くなってじっとしているだけでした。 アピールといえば、テストでいい点をとることぐらい。
古きよき青春時代の思い出・・・・だったのですが。 私は、心の中にある特別な想いに気が付きました。 初任者の研修として、今度、ある研究会に行くことになりました。 授業の研究レポートを持っていって、発表するのですが、すんごーく憂鬱。 発表することも憂鬱なんですが、きっといつもならば、 「15分程度の発表なんて、レポート読み上げるだけじゃん。 何か問題を指摘されたら、今後参考にさせていただくとか何とか言ってお茶を濁せばすぐ済んじゃうよ」 ぐらいの無責任さを言い聞かせて、「えいやっ」とのぞむのですが・・・。
研究会には参加者と指導者がいます。 指導者というのは主事という先生の先生のような立場の人です。 国語の主事でその研究会に参加されるのは3人。 その中で、私の参加するグループの指導者には児島先生がいらっしゃるのです。 三分の一の確率で当たってしまった・・・・。
児島先生には初任研や、公開授業で何度か指導をきかせていただいたのですが、聞くほどに、すごい! ともすると心情や感情でセンチメンタリズムに流されたり、言語事項の詰め込みに終始してしまったりという誤りに陥りがちな国語という教科を、「そんなに深めることが出来るんですか!」 って感じ。 そして、どんな迷走した研究会も、児島先生が口を開くとものの見事に問題が整理され、すっきりと論理的にまとまるのです。 まったくもってすばらしい。 私など研究会に児島先生の名前があると、うきうきして、児島先生のご意見を聞くために研究会に出かけていくようなきらいもあるほどです。
でも、今回は、楽しみ、なんて思えない・・・。 だって、私のレポート、しょーもないんだもん。 このレポートを児島先生に読まれるかと思うと、憂鬱です。
コーキ先生を慕う生徒たちを見ていると、あっけらかんとしていて、うらやましくなるほどです。 彼女たち、休み時間になるたび、せっせと職員室に通ってきます。 「せんせー、せんせー。テスト全然わからんかった。20点あげといてよ」 ぐらいの勢いで。
私が教師として、生徒に好かれたら、それは嬉しい。 信頼される教師である証だから。 そして、好意はわかるんだけど、はにかんで硬くなってしまう生徒よりは、少々野放図でもなついてくれる生徒のほうが親しみが持てる。 きっと、児島先生も同じだよね・・・。 そう思って、がんばろー。
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