きよこの日記

2003年10月21日(火) 厚顔な人

私の大事な友達ヨウちゃんは、筋金入りのいい人なんです。
生真面目さと、善良さと、人をあきさせまいとするサービス精神からくるブラックユーモアを混ぜて、純粋培養したような人なんです。
そう、かけがえのないキャラクターの持ち主なんです。

ヨウちゃんと私は大学以来の仲なのですが、ヨウちゃんの友達にアベちゃんという子がいました。アベちゃんとヨウちゃんと私は何度かパジャマパーティーをしたことがあるのですが、私の狭い了見では、
「ちょっと、アベちゃんとは友達にはなれないわあ」と、いう感じで、「アベちゃんと友達でいられるなんて、やっぱり、ヨウちゃんって、本当にいい人だよなあ」と思っていました。

そんなヨウちゃんとアベちゃんの間柄ですが、今は、互いに他県に暮らしているので、メールをたまにやり取りするぐらいになっていたようなのですが、ここに来て、ちょっとした事件が。

アベちゃんからのメール「絶対無理だとは思うんだけどー、今度の連休に上田市か松本市で会えたらなー、なんて思うんだけど」
ヨウちゃん「うーん、連休は稼ぎ時だから、休むのはかなり難しいんだよー。うーん、一応、聞いてみるけど・・・。
―後日−
アベちゃん「せっかく会うんだから、思い切って、ヨウちゃんの住む街まで行きたいんだけど、でも、ヨウちゃんは仕事あるだろうから、そんな案内してなんていわないけど、どっか、一人で見て回るのにいいところ教えて。それで、その夜は、ヨウちゃんの家に泊めてもらいたいんだけどー・・・。」

ヨウちゃん「うーん、そのことだけど、まだ、はっきり休めるって決まったわけじゃないから、よくわからないんだけど、もし休めたら、まあ、いいけど」

−さらに後日―
アベちゃん「あのことだけどさー、ヨウちゃんのとこまでは、私電車に乗って一人で行くけど、わざわざそこまで行くんだから、帰りはヨウちゃん、松本ぐらいまでは車で送ってくれない?」

ヨウちゃん「え・・・ちょっと、そこまでは・・・

アベちゃん「ヨウちゃんが仕事とかで無理だったら、だんなさんでもいいんだけど」
(ヨウちゃんの暮らす街から、松本までは、高速を使っても2時間。)
ヨウちゃん「だんなも仕事で無理だって」

アベちゃん「・・・そうかあ。じゃあ、帰りも電車で帰るよ。
でさー、すごく言いにくいことなんだけど、これからもヨウちゃんとはずっと友達でいたいから言うね。やっぱり、お金のことって、友情に響くじゃん、そこまで行くのに結構交通費かかるでしょ、松本までは私、はじめから行くつもりだったから、自分で出すけど、そこから先の交通費、ヨウちゃん、半分出してほしいんだ。」

絶句・・・

ほとんど友情の押し売りですよ。
結局ヨウちゃんは押し切られる形で、半分交通費を出すことを承諾したそうです。
でも、いくらいい人のヨウちゃんだって、今回のことで堪忍袋の緒が切れたそうです。
私から見ても、アベちゃんは、大学時代からヨウちゃんのいい人ぶりを利用しているような節がありました。
気前のいいヨウちゃんにおごらせたり、ヨウちゃんの部屋に転がり込んできて、何日も居座って我が物顔に振舞ったり。

嵐山光三郎の『文人悪食』の中に引用されていた種田山頭火の言葉を思い出します。

「自分は与えられる側でわあるけれども、与える先方の者よりも上だという意識がなければならない。さもなくば、本当の意味で『貰う』という事は出来ないものだ。自分のほうが上だと信じていてこそ、初めて経の声もろうろうと出てくるのだ」

なんというか、アベちゃんって言葉はいかにも友達然としているけれど、厚顔な確信犯です。

どうも、こういう人、最近多いような気がします。

逆切れ、言ったもん勝ち・・・。

NOと言えない日本人も困りますが、それでも、厚顔無恥な主張ばかり強い人よりずいぶんましです。


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