感想メモ

2018年09月22日(土) 騎士団長殺し  村上春樹


村上春樹 新潮社 2017

STORY:
ユズと離婚をすることになった肖像画家の私は、車で家を出て放浪の旅へと出かける。友人から高名な画家の父の家に住んでもらえないかと打診を受け、私はその家に住むことになるが、不思議なことが起こり…。

感想:
 村上春樹好きの義弟より貸し受けたこの本は第一部と第二部に分かれていて、2冊ぎっしりと文字が書かれている。

 私は大学時代に村上春樹の本を1冊手に取って、合わないとずっと読むのを避けてきたのだが、この本はとっつきやすい(?)かもと言われて、借りてみた。

 図書館の本がちょこちょこ入ったりして、読み進めるのに時間がかかってしまったけれど、ようやく読み終わった…。

 しかし、村上春樹…。よくわからない作家だ。不思議な話の人なのかな?

 この「騎士団長殺し」は、高名な画家・雨田具彦(ともひこ)の家に主人公の私が住むことになったことによって起こる不思議な話を描いたものだ。

 あとからプロローグに戻ると、この話、まだ完結ではないのだなと思う。

 物語は私が昔を回想する形で始まるが、プロローグはその現代なのだと思う。そして、現代でも、この不思議な事象が何だったのかは、私本人にもわからないでいるということなのだろう。

 雨田具彦が生前に描いて公にしなかった「騎士団長殺し」という作品を私は屋根裏で見つけ、その封印を解いてしまう。そのときから不思議なことが起こり始める。

 肖像画家をやめた私だったが、近所に住む免色(めんしき)という男から肖像画の依頼を受ける。依頼を引き受けることにした私だが、夜中に鈴の音がして、眠れなくなってしまう。

 どうやら祠のようなところの下から鈴が鳴り響いているようだ。この話を免色にすると、免色は業者に頼んで祠の下を掘り起こそうと言い出す。掘り起こした穴の中には確かに鈴があったが、誰も中にはいなかった。

 そして、その頃から、「騎士団長殺し」の騎士団長の姿かたちをしたイデアが現れ出す。イデアは形を持たないので、騎士団長の体を借りているらしい。

 免色が肖像画を描かせたのは、実は私が友人に頼まれた絵画教室に秋川まりえが来ているからでもあった。秋川まりえは免色がかつて付き合っていた恋人の子供だが、もしかしたら自分の子供かもしれないというのだ。そのことをまりえに言うつもりはないが、まりえと会話を交わしたいという気持ちが免色にはあった。

 しかし、まりえは行方不明になってしまい…。

 人の強い思いは現実になりうるっていうことなのかなー。不思議な話で先は気になるけど、なかなか進まなかったし、あんまり相性がよくないのかな。それと、村上春樹の文体は何となく翻訳小説を読んでいるような気分にさせられるのはなんでなのかな…。


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