感想メモ

2012年07月24日(火) トライアウト  藤岡陽子


藤岡陽子 光文社 2012

STORY:
久平可南子は新聞社に勤めるシングルマザー。息子の考太は実家の両親に育ててもらっている。運動部に異動したことから、トライアウトに参加する深澤と出会った可南子。彼は新人時代、甲子園で華々しく活躍した男だった…。

感想:
 何だか不思議な話だったような気もする。

 トライアウトというのは、プロ野球の選手が球団に使ってもらえなくなった場合に、ほかの球団に拾ってもらうためのテスト。かなりあきらめムードの漂う場所のような気もする。

 そんな落ち目の深澤と出会った可南子だが、彼は自分が新人時代に甲子園で活躍し、将来を嘱望された男だった。

 面識はほとんどないはずなのに、なぜか2人につながりができ、次第に親しくなっていくのだが、それは恋愛とも友情とも違うような、そうなのか? 何かあいまいなもので…。

 かえって、恋愛関係になるとか、もっと友情関係になるとかの方がわかりやすいのだが、そうはならなかったので、何だか不思議な雰囲気のまま終わってしまった。

 けれど、人生の分岐点に立って、どの方向に行こうか考える時期というのが人にはそれぞれにあって、たまたまそれが重なった男女が、自分の人生に立ち向かっていこうとしたのかなーとも思えた。


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