感想メモ

2012年03月25日(日) 漁港の肉子ちゃん  西加奈子


西加奈子 幻冬舎 2011

STORY:
漁港の肉屋にたどり着いて生活を始めた肉子ちゃんとその娘小学生のキクりんこと喜久子。単純明快な肉子ちゃんに対し、物事を冷静に見つめてしまうキクりんが、漁港のある田舎町で繰り広げる日常。

感想:
 肉子ちゃん(本名は菊子)のパワーがすごい。とても苦労しているのに、底抜けに明るく、たくさん食べて、たくさん寝て、単純明快なところが、いろんな人をひきつける。

 それに対して、キクりんは、冷静な目で肉子ちゃんを見ているが、肉子ちゃんが自分の実の母ではないことを感じ取っており、少し遠慮気味に暮らしている。

 が、単純な肉子ちゃんは、キクりんのそんな遠慮していることなどには全く気づかない。気づかないそぶりではなく、たぶん本当に気づかないほど単純明快な脳細胞を持っているのである。

 一読者である自分も、実際にこういう人がいたら、ついつい話してしまったりするかも…と肉子ちゃんの不思議な魅力を感じることができて、どうなるのか楽しく読んだ。

 そして、何か言い知れぬ感動みたいなものも覚えたので、不思議だ。

 キクりんは小学生。小学生時代に覚えた友情のいろいろとかも思い出した。狭い世界ではそれがすごく精神に影響を与えるんだよなーとか…。

 前に読んだ西加奈子の本はいまいち好きじゃなかったような覚えがあるのだが、こちらはほぼ万人に受けがいいのではなかろうか…と思った。


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ゆうまま [MAIL]