感想メモ

2008年01月29日(火) 君たちに明日はない/垣根 涼介


垣根涼介 新潮社 2005

STORY:
リストラを請け負う会社に勤務する村上。仕事であらゆる職種の人と面接を積み重ねていくが…。

感想:
 面白そうだったので借りてみた。軽いタッチですぐに読める。

 リストラを請け負う会社に勤める村上が、あらゆる職場に出かけ、そこでリストラ候補者と面接をしていく…という話である。村上のプライベートの恋愛もさらっと描かれている。

 恋愛の部分も悪くはないが、やはり様々な職種、異なる状況に置かれた人々が、リストラをされるかもしれないという、ある意味修羅場でどのような対応を取るのか…ということに非常に興味を抱いた。

 希望退職をすぐに受け入れるものだけではなく、あくまでも抵抗するものもいる。いろいろな場面を経験するはずだ。

 村上のアシスタントの若い女性は、派遣社員。彼女は契約を更新することにするのだが、村上にはもっと明るい彼女にふさわしい職場があるのでは?と思われる。彼女の答えは「将来のためにもこういうのを見ておくのはよいことだと思う」という言葉で…。

 そう、確かにこういう運命の分かれ道において、どのように行動するかによって、その人の人間性とかが見えてくるのかもしれない。

 軽いタッチだからあまり重々しい気分にならないが、別の視点から考えれば、すごく重いテーマではある。重くなりすぎず、こういう世界を覗き見たいという人には、とても面白い作品だと思う。


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