感想メモ

2008年01月23日(水) テルマ&ルイーズ (DVD)


 夫がリドリー・スコット監督に凝っている(?)らしくて、一緒に見ようとせがまれて見ることにした。『テルマ&ルイーズ』は有名でタイトルは知っていたけれど、見たことはなかったのである。

 ストーリーは、夫に虐げられていた妻テルマ(ジーナ・デイビス)が、友人のルイーズ(スーザン・サランドン)と旅行に出かけることにし、その最中にたまたま寄った店でテルマがレイプされそうになり、ルイーズが男(ティモシー・カーハート)を銃殺してしまったところから始まる逃亡劇…なのだが…。

 当時、このように女性が男性を撃ち殺して逃げる、みたいな話はなかったみたいで、女性の解放の象徴だとか、色々と言われたらしい。

 時代が移り変わった今、見てみると、また違った印象があるのだろうか?

 私の見ての感想は(ネタばれあるのでまだ見ていない方は注意)…






 まずレイプされそうになったところで、なぜルイーズが男を銃殺してしまうのかが、最初謎だったのだが、これは、2人が旅を続ける会話の中で、なぜだったのかがわかるようになっている。かつてルイーズはテキサスで男にレイプされ、その際に、それはレイプではなくて女が男を誘ったせいだ、というような感じで、自分が悪いことにされてしまったらしいのだ。

 だから、同じようなことをされて男を銃殺してしまった際に、警察に行こうというテルマを振り切って、2人は車で逃げてしまうのである。

 テルマは高卒後すぐに夫(マイケル・マドセン)と結婚。夫はテルマを妻とも思わず、お手伝いのような扱いで、テルマは旅行に行くなど家を空けることもなかった。今回旅行に行くときも夫に告げることもないまま、メモを残してルイーズと出かけてしまう。(告げたら許してはもらえなかっただろう)

 いわば、半ばやけになっての旅行である。夫はもちろん大激怒。もし帰ったら殺されてしまうかもしれないというような、そんな状態である。

 そこで2人はメキシコへ逃げようとするのだが、そこに現れた謎の学生J.D(ブラッド・ピット)をヒッチハイクしてしまう。ルイーズが彼氏(スティーブン・トボロウスキー)と話し合っている最中に、テルマはJ.Dといい仲に…。この部分、私はなぜレイプされた後だというのに、すぐに男を信じてしまうんだ、この女は??とちょっと思った。

 案の定、J.Dは強盗を繰り返し仮出所していたような奴だから、ルイーズの逃亡資金を持って逃げてしまう。

 いつもは強いルイーズだったが、このときはもうどうしていいかわからず、泣き崩れる。それまではテルマをルイーズが引っ張っていくような関係だったのだが、このときからテルマが強くなり、ルイーズを引っ張っていく。

 J.Dから聞いていた強盗の仕方をもとに、コンビニに強盗に入り逃亡資金を得、警官に捕まりそうになれば、銃を突きつけ、何度か道中で会ったセクハラトラック運転手を誘い出し、謝れと迫り、タンクローリーを爆発させる…。

 やりたい放題やったあと、彼女たちは警察に取り囲まれ…。

 そして、最後に彼女たちが選んだ道は、思いもつかない結末で…。

 車が崖からダイブしたとき、もしかして、何かのアクション映画みたく、別のところに降り立ち、逃亡に成功するのか…とも思ったのだが、そんなはずはなく…。

 2人は笑顔とともに、固い握手を交わして、死へのダイブを…。

 考えてみると、重い結末のはずなのに、2人の表情やそれまでやり尽くしたことのせいなのか、なぜかとてもさわやかで、嫌な気持ちなど起こらないラストなのだった。

 でも、やっぱり死んでしまうというのはどうなのかなとも思わなくもなく、もしここで2人が捕まったらどうなのかを考えてみた。けれど、あの夫の様子では、テルマは殺されてしまうかもしれないし、やはりここはああいう道を取るのが2人にとって自由であるということだったのだろうと思った。

 2人は言い争ったりしながらも、やはり親友だったのだ。やり残すことはなかった、楽しい旅行だったというような2人の表情と、固い握手、そして、旅行前に2人で撮ったポラロイド写真が、なんだか胸に残る、よいラストだったのだと思った。


 < 過去  INDEX  未来 >


サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jpアソシエイト
ゆうまま [MAIL]