感想メモ

2007年11月26日(月) 楽園(上)(下)  宮部みゆき


宮部みゆき 文藝春秋 2007

STORY:
網川の事件から立ち直りつつあった前畑滋子は、ある日、一人息子を亡くした萩谷敏子から亡き息子・等の謎を解明したいと頼まれる。依頼を受けることにした滋子は等が知っていたと思われる事件を調べ始め…。

感想:
 『模倣犯』の続編と言えば続編になるのだろうか。『模倣犯』の事件=網川事件から9年が経ったが、滋子はまだ完全には立ち直っていない。

 一時は物書きをやめ、普通に生きるつもりだったが、今では再びライター系の仕事をこなしている。そんな滋子の元に敏子がやって来て物語が動き始める。

 網川事件のときもそうだったが、世の中には本当にどうしようもない奴というのがいて、でも、その人物が身内だったらどうするのか?という、身内の苦悩みたいなものが描かれていた。

 事件がどちらに展開していくのか、どうしたらこの件の調査が終わるのか…わからないまま読み進めていったが、なるほど〜という展開であった。

 ちなみに前作『模倣犯』を読んでいなくても、大丈夫だと思う。

 やはり宮部みゆきはこうした現実的な話を書く方が、私には合うかな。


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